【ドキュメント管理を自動化!】Google NotebookLM (Gemini 2.0搭載)とは?使い方・機能・メリットを完全ガイド

「必要な情報を探すのが大変…」「資料が多すぎて整理できない…」

こんな悩みを抱えていませんか?情報があふれる時代だからこそ、効率的な情報整理力が求められています。そんな中、注目を集めているのがGoogleの「NotebookLM」です。このAI搭載ツールは、あなたの情報整理の方法を根本から変える可能性を秘めています。今回は、NotebookLMの特徴から実践的な活用法まで、具体的に解説します。

NotebookLMとは?他のAIと何が違うのか

NotebookLMは、Googleが開発したAIノートツールで「Gemini 2.0」を搭載しています。最大の特徴は以下の2点です。

  1. 最大100万トークンの広大なコンテキストウィンドウ
  2. ユーザーがアップロードした特定の資料のみを参照

Chat GPTなどの汎用AIはインターネット上の膨大な情報を基に回答を生成しますが、NotebookLMはあなた自身が選んだ信頼できる資料だけを参照します。

この仕組みにより、

  • ハルシネーション(AIによる誤情報生成)のリスク低減
  • 情報の出所が明確で根拠を簡単に確認可能
  • 自分専用の「知識ベース」として機能

技術的には「Retrival-Augmented Generation (RAG)」に近い仕組みを採用しており、情報源を正確に参照する能力に優れています。これが「Chat GPTより精度が高い」とも評価される理由です。

どのようなソースが使える?活用の幅を広げる多様な対応形式

NotebookLMは多様な形式の資料に対応しています。

  • ファイル: PDF、.txt、Markdown、音声ファイル
  • Google関連: Google ドキュメント、Google スライド
  • Web: ウェブサイト、YouTube動画
  • テキスト: コピー&ペーストしたテキスト

ウェブサイトはテキストコンテンツのみが対象で、1ソースにつき最大500,000語まで読み込み可能です。これを超える場合は分割して登録する必要があります。取り込んだ情報は静的なコピーとして保持されるため、元資料の更新は自動反映されません。

主要機能:シンプルな3ステップ操作

NotebookLMの基本操作は「ソースを追加」→「チャットで質問」→「メモを保存」の3ステップです。

1. ソースの管理

追加したソースは一覧表示され、内容確認、名称変更、削除などの管理ができます。

2. チャット機能

アップロードした資料に基づいてAIに質問し、的確な回答を得られます。特筆すべきは回答の根拠となったソースが数字ボタンで示される点で、情報の信頼性を即座に確認できます。

資料を追加すると自動的に関連性の高い質問候補が生成されるため、「何を質問すればよいか」という悩みも解消されます。

3. Studio機能

資料を様々な角度から分析・整理するためのツール群です。

  • メモ: チャット内容や考えを保存。ソースとしても活用可能。
  • 学習ガイド: 小テストや用語集を自動生成。
  • ブリーフィングドキュメント: 資料の要約を作成。
  • よくある質問: 想定質問と回答を自動生成。
  • タイムライン: 日付や人物を抽出し時系列で整理。
  • 音声概要: 概要を音声で出力 (2人のAIホストが会話形式で要点をわかりやすく解説するポッドキャスト風の音声コンテンツを生成)。

4. 検索機能

テーマに関連する情報をWeb上から自動検索し、最大10件の候補を提示します。そのままソースとして追加できるため、資料収集の手間を削減できます。

こちらは、自分でソースを追加する上記の方法とは異なり、ソースの「検索」をクリックした後、次の画面から、何について知りたいと思っているかを入力するだけで、Web上から自動的に検索してもらう方法です。

ただし、信頼性を担保するためには、検索結果のソースも自身で確認することをお勧めします。

Screenshot

5. マインドマップ機能

アップロードされた資料の内容を、視覚的に分かりやすいマインドマップに自動変換します。これにより、資料の全体像や主要な関連性を素早く把握できます。また、マインドマップ上の特定の要素をクリックすることで、その内容についてチャットで詳細な解説を得られます。

5. 共有機能

作成したノートブックを組織内のユーザーやグループと共有でき、閲覧者、編集者、チャットのみ(Plus版限定)といった権限設定も可能です。

NotebookLMでは共有ノートブック内の参照情報が統一されるため、情報共有時の「認識のズレ」を防ぐことができるというメリットもあります。

活用場面:ビジネスと学習が変わる

NotebookLMは、次のような「インプット業務」で特に威力を発揮します。

会議議事録の整理

会議の録音や文字起こしから要点、決定事項、タスクを効率的に抽出できます。

学習・知識管理

マニュアル、専門書、論文など様々な資料から自分専用のQ&Aシステムや学習ノートを構築できます。また、海外資料も日本語で質問・回答できるという利点があります。

リサーチ・情報分析

複数の調査資料を分析して新たなインサイトを得られます。顧客フィードバックの分析や市場調査資料からの競合分析、比較など、情報源を明示しながら根拠に基づいた分析ができます。

ドキュメント作成のドラフト

既存の資料を基に、企画書や提案書などのドラフト作成をサポートします。

チーム情報共有

部門ごとの資料を集約し、チーム全体で同じ情報を参照しながら共同作業ができます。

チーム情報無料版と有料版(Plus)の違い

項目無料版Plus版
対象個人ユーザーGoogle One AI Premium加入者 (月額2900円)、Google Workspace Business Standard以上のプラン、Google Cloud利用者
作成可能なノートブック数最大100個最大500個
1ノートブックあたりのソース上限最大50個最大300個
1日あたりのチャットクエリ最大50回最大500回
1日あたりの音声生成最大3回最大20回

無料版でも個人利用には十分ですが、Plus版はより多くの資料を扱う場合や高度な共有機能を利用したい場合に適しています。

利用時の注意点

  • ソース自体が誤っていると誤った回答が生成される可能性があるため、アップロードする際には、信頼性のある資料を選択することが重要です。場合によっては、Perplexity AIなどを使って、信頼できるソースを探してもらい、それをNotebookLMにアップロードして使用するという方法も有効です。
  • 既存の情報に基づくツールなので、創造的なアイデア生成には不向きな場合があります。そのような場合は、NotebookLMで情報整理後、Chat GPTなど汎用AIでアイデアを発展させるアプローチが効果的です。

まとめ:新たな時代の情報整理

Google NotebookLMは、指定した資料に基づいて正確で信頼性の高い情報を提供する点で、他のAIツールとは一線を画しています。情報過多の解消、効率的な情報整理・分析、学習深化に強力なアシスタントとなるでしょう。

特に、大量の資料を扱うビジネスパーソン、研究者、学生にとって、情報処理時間を削減し核心的な業務に集中できるツールです。無料版でも十分に機能するので、まずは試してみることをお勧めします。

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大山リリ
Kindleマーケティング専門家、AI活用で文章力を磨く取組み。25年超の法務・翻訳経験を活かし、効果的な電子書籍戦略を開発。AIを使った魅力的な文章作成、コピーライティングに注力。Kindle出版の可能性を探求し、起業家や事業成長を目指す方のオンラインプレゼンス向上を追求。Udemyで高評価のAI活用コースを展開中。