【保存版】CleanShot X(クリーンショット)完全ガイド: Mac画面キャプチャ・録画の決定版ツールを徹底解説

1. CleanShot Xとは

CleanShot Xは、Mac向けに開発された多機能なスクリーンキャプチャ・画面録画ツールです。標準搭載のスクリーンショット機能よりもはるかに多くの機能を提供し、プロフェッショナルな画像・動画キャプチャを可能にします。

CleanShot Xは、デスクトップアイコンの非表示、スクリーンショットのピン留め、テキスト認識(OCR)など、50以上もの機能を提供する多機能ツールです。この記事では、これらの機能を徹底的に解説していきます。

2. 初期設定と基本操作

アプリの起動と初期設定

CleanShot Xをインストールして初めて起動すると、システム環境設定の「プライバシーとセキュリティ」で各種権限の許可を求められます。これらの許可は、アプリが正常に動作するために必要です。

  • メニューバーにCleanShot Xのアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、主要機能のメニューが表示されます。
  • メニューから「設定」を選択して、自分の好みに合わせてカスタマイズしましょう。

基本的なショートカットキーの設定

CleanShot Xでは、スクリーンショットや画面録画を素早く行うためのショートカットキーを設定できます。

ヒント:システムのデフォルトショートカット(⌘⇧3、⌘⇧4など)をCleanShot Xに割り当てることもできます。「Use System Default Shortcuts」ボタンをクリックするだけです。

3. スクリーンショット機能

様々な撮影モード

CleanShot Xは、以下のようなさまざまなスクリーンショット撮影モードを提供しています:

  • 範囲選択キャプチャ (Capture Area) – 画面の特定の範囲を選択してキャプチャ
  • 全画面キャプチャ (Capture Fullscreen) – 画面全体をキャプチャ
  • ウィンドウキャプチャ (Capture Window) – 特定のウィンドウだけをキャプチャ
  • スクロールキャプチャ (Scrolling Capture) – 長いウェブページなどを一度にキャプチャ
  • セルフタイマー (Self-Timer) – 数秒後にキャプチャを実行

Quick Access Overlay(クイックアクセスオーバーレイ)

スクリーンショットやビデオを撮影した直後に、画面の隅に小さなポップアップが表示されます。これがQuick Access Overlayです。このオーバーレイを使って、撮影したものをすぐに表示、注釈付け、共有できます。

オーバーレイには以下の機能があります:

  • キャプチャのコピー、保存、注釈付け
  • ファイル情報の表示
  • 最近閉じたオーバーレイの復元
  • 画面上の位置調整
  • オーバーレイのサイズ調整
  • 自動閉じる動作の設定
  • マルチディスプレイ対応
  • スワイプジェスチャによる操作

キャプチャヒストリー

CleanShot Xでは、過去に撮影したキャプチャを簡単に確認・復元できる「キャプチャヒストリー」機能があります。最大1ヶ月分のキャプチャ履歴を保存できます。

デスクトップアイコンの非表示

スクリーンショットや画面録画時に、デスクトップ上のアイコンが邪魔になることがあります。CleanShot Xでは、メニューから「Hide Desktop Icons」を選択するだけで、一時的にデスクトップアイコンを非表示にできます。

Tip: 「Hide Desktop Icons」機能は、オンライン会議やプレゼンテーション時にも便利です。デスクトップを整理する時間がない時でも、プロフェッショナルな印象を与えられます。

スクロールキャプチャ

長いウェブページやドキュメント全体をキャプチャしたい場合は、「Scrolling Capture」機能を使用します。この機能を使えば、ページをスクロールしながら自動的にキャプチャし、一つの長い画像に結合できます。

  • メニューバーのCleanShot Xアイコンをクリックし、「Scrolling Capture」を選択します。
  • キャプチャしたい領域を選択します。
  • 「Start」ボタンをクリックし、自動または手動でスクロールします。
  • キャプチャが完了したら「Done」をクリックします。

スクリーンショットのピン留め

特定のスクリーンショットを常に参照したい場合に便利なのが「Pin Screenshot」機能です。この機能を使えば、スクリーンショットを他のウィンドウの上に浮かせて表示しておくことができます。

  • スクリーンショットのサイズと透明度を調整可能
  • 常に最前面に表示されるので、作業中も参照できます

画面録画機能

基本的な画面録画

CleanShot Xでは、数クリックでMacの画面を録画できます。動画ファイルまたはGIF形式での保存が可能です。

  • メニューバーのCleanShot Xアイコンをクリックし、「Record Screen」を選択します。
  • 録画したい領域を選択します(全画面、ウィンドウ、または特定の領域)。
  • 録画オプションを設定します(動画またはGIF、マイク、システム音声など)。

高度な録画オプション

CleanShot Xの画面録画では、以下のような高度なオプションも利用できます:

  • ウェブカメラ映像の表示 – 録画中にウェブカメラの映像も表示できます(新機能)
  • マイクとシステム音声の録音 – 説明や解説を音声付きで録画できます
  • マウスクリックとキーストロークのハイライト – クリック位置やキーボード入力を視覚的に強調できます
  • 通知の自動非表示 – 録画中に邪魔な通知が表示されるのを防ぎます
  • 内蔵トリミングツール – 録画後、不要な部分をカットできます

ヒント: GIF形式での録画は、短い操作を示すのに最適です。ファイルサイズを小さくしたい場合は、設定メニューで品質を調整できます。

おやすみモード(Do Not Disturb)

画面録画中に通知が表示されると、プロフェッショナルな印象が損なわれます。CleanShot Xの録画設定では、「Do Not Disturb」(おやすみモード)を有効にすることで、録画中の通知を抑制できます。

5. 注釈・編集機能

基本的な注釈ツール

CleanShot Xには強力な注釈ツールが内蔵されており、スクリーンショットにすぐに注釈を付けることができます。

主な注釈ツールには以下のものがあります:

  • 矢印と線 – 特定の部分を指し示すのに便利
  • テキスト – 説明や注釈を直接追加
  • 図形 – 四角形、円、多角形などで特定の部分を囲む
  • 絵文字 – 視覚的なアクセントを加える
  • ハイライト – 重要な部分を強調表示
  • カウンター – 手順を番号付けして説明

プライバシー保護機能

スクリーンショット内の機密情報や個人情報をぼかしたり隠したりする機能も提供しています。

  • スクリーンショットを撮影後、「編集」アイコン(鉛筆)をクリックします。
  • 「ぼかし」または「モザイク」ツールを選択します。
  • ぼかしたい領域をドラッグして選択します。

カスタム背景の追加

CleanShot Xでは、スクリーンショットに美しい背景を追加することもできます。これにより、キャプチャした内容をより視覚的に魅力的に表現できます。

画像や単色の背景を選択して、スクリーンショットに即座に適用できます。

6. CleanShot Cloud機能

クラウドへのアップロード

CleanShot Cloudを使用すると、スクリーンショットや画面録画をすぐにアップロードして共有できます。ハードディスク容量を節約しながら、簡単に共有リンクを生成できます。

  • キャプチャを撮影します。
  • オーバーレイメニューの「Cloud」ボタンをクリックします(初回はログインが必要です)。
  • アップロードが完了すると、共有リンクが自動的にクリップボードにコピーされます。

クラウドからのダウンロードと共有

アップロードしたファイルは、CleanShot Cloudから管理できます。メニューバーから「View All Uploads」を選択すると、クラウドに保存されたすべてのキャプチャにアクセスできます。

クラウドからは以下の操作が可能です:

  • スクリーンショットや録画のダウンロード
  • タグ付け
  • 共有リンクの取得
  • 有効期限の設定(1日、7日、30日、90日、365日、または無期限)

注意: デフォルトの有効期限は7日間です。重要なキャプチャは、有効期限を長く設定するか、ローカルにも保存しておくことをおすすめします。

Pro機能:カスタムドメインとブランド設定

CleanShot XのProプランでは、以下の高度なクラウド機能も利用できます:

  • カスタムドメインの設定
  • ブランドカスタマイズ
  • チーム管理機能

7. テキスト認識機能(OCR)

画像からのテキスト抽出

CleanShot Xには、画像やスキャンした文書からテキストを抽出できるOCR(光学文字認識)機能が搭載されています。

  • メニューバーのCleanShot Xアイコンをクリックし、「Capture Text (OCR)」を選択します。
  • テキストを抽出したい領域を選択します。
  • CleanShot Xが自動的にテキストを認識し、クリップボードにコピーします。

この機能は以下のような場面で特に便利です:

  • 選択できないテキストのコピー
  • 画像内のテキスト情報の抽出
  • PDFからのテキスト抽出

ヒント: OCR機能はデバイス上で高速に処理されるため、インターネット接続がなくても使用できます。

8. その他の便利な機能

セルフタイマー

特定の瞬間をキャプチャするために時間差でスクリーンショットを撮りたい場合、セルフタイマー機能が便利です。

  • メニューバーのCleanShot Xアイコンをクリックし、「Self-Timer」を選択します。
  • キャプチャしたい領域を選択します。
  • 5秒のカウントダウン後に自動的にキャプチャが実行されます。

Retina画像の自動縮小

Retinaディスプレイでは、スクリーンショットがかなり大きなサイズになることがあります。CleanShot Xでは、Retinaスクリーンショットを標準解像度に自動的に縮小する機能があります。

クロスヘアモード

スクリーンショットを完璧に揃えるためのクロスヘアモードも搭載されています。これにより、精確な位置合わせが簡単になります。

保存先の選択

スクリーンショットの保存先をその都度選択したい場合は、以下の手順で設定できます:

  • メニューバーからCleanShot Xの「設定」を開きます。
  • 「Quick Access」タブを選択します。
  • 「Save button behavior」を「Ask for destination」に設定します。

9. ショートカットキーまとめ

CleanShot Xの操作効率を高めるために、以下の主要なショートカットキーを覚えておくと便利です。これらはカスタマイズも可能です。

機能デフォルトショートカット
範囲選択キャプチャ⌘⇧5
全画面キャプチャ⌘⇧3
ウィンドウキャプチャ⌘⇧4 (スペースキーを押しながら)
前回の領域をキャプチャ⌘⇧R
画面録画⌘⇧6
All-In-One モード⌘⇧X
デスクトップアイコンの表示/非表示⌘⇧D
キャプチャヒストリーを開く⌘⇧H
テキスト認識 (OCR)⌘⇧T

ヒント: これらのショートカットは「設定」→「ショートカット」で自分のワークフローに合わせてカスタマイズできます。

0. 上級者向けTips

URL Scheme API

CleanShot Xでは、URL Schemeを使って外部アプリからコマンドを送信できます。これにより、他のアプリやスクリプトからCleanShot Xの機能を自動化できます。

例えば、以下のようなURLを使用することができます:

cleanshot://capture-fullscreen

これは全画面キャプチャを実行します。パラメータを追加することも可能です:

cleanshot://capture-area?action=annotate

このコマンドは、領域選択キャプチャを実行し、その後すぐに注釈ツールを開きます。

ワークフローのカスタマイズ

CleanShot Xは多くの設定オプションを提供しており、自分のワークフローに合わせて細かくカスタマイズできます。以下のような設定が可能です:

  • キャプチャ後に表示するオーバーレイの動作
  • デフォルトの保存形式や保存先
  • 画面録画の品質とフレームレート
  • 注釈ツールのデフォルト設定
  • クラウドアップロードのオプション

これらの設定はすべて「設定」メニューから調整できます。

プロTip: Automatorやキーボードマクロツールと組み合わせることで、さらに高度な自動化が可能です。例えば、特定のアプリを開いた時に自動的にデスクトップアイコンを非表示にするなどの設定ができます。

まとめ

CleanShot Xは、Macユーザーのためのスクリーンショットと画面録画に関するあらゆるニーズを満たす、非常に強力なツールです。標準搭載の機能をはるかに超えた多彩な機能を提供し、プロフェッショナルなキャプチャを簡単に作成できます。

この記事で解説した機能を活用することで、より効率的なワークフローを構築し、視覚的なコミュニケーションを向上させることができるでしょう。CleanShot Xは、開発者、デザイナー、マーケター、教育者、そして日常的にスクリーンショットを活用するすべての方におすすめです。

ヒント: CleanShot Xの機能をさらに探索するには、公式サイトの「All Features」ページで50以上の機能について詳しく確認できます。

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ABOUT US
山田 どうそん
受講生3万人以上のオンライン講師|6年以上サブスクメンバーシップのコミュニティを運営|オンライン講師型の安定したコミュニティシステムの作り方を教えている|一人でも多くの人にオンライン講師になって物心両面の豊かさを手に入れられるようにスキル構築のサポートをしたい