Googleドライブは、とても便利なファイル管理ツールです。クラウドストレージの力を借りれば、書類や写真、動画などの大切なファイルを整理し、いつでもどこでもアクセス可能にすることができます。
本記事では、「MacユーザーのためのGoogleドライブ完全ガイド」として、Macユーザーが、Googleドライブを使ってデータ管理を楽にするためのヒントを紹介します。これらのヒントを活用することで、効率的なファイル管理が実現し、時間を有効に使えるようになります。それでは、今すぐ実践できる具体的な方法を見ていきましょう。
Googleドライブとは?
Googleドライブは、Googleが提供するクラウドストレージサービスで、インターネットを介してファイルを保存、共有、アクセスできる非常に柔軟なツールです。ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーション、画像、動画など、さまざまな種類のファイルを保存でき、Googleアカウントがあれば、無料でも15GBのストレージが提供されます。
Googleドライブの魅力の一つは、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、インターネットに接続されたどのデバイスからでもファイルにいつでもどこでもアクセスできる点です。さらに、GmailやGoogleフォトといった他のGoogleサービスとも連携しており、データの共有や管理がより一層便利になります。
また、Googleドライブはコラボレーションツールとしても優れています。複数人が同時に同じドキュメントを編集できるため、チームプロジェクトやリモートワークにおいて非常に有用です。リアルタイムでの変更が即座に反映されるため、効率的な作業が可能となります。これらの特徴から、Googleドライブはデータ管理の強力なツールとして、多くのMacユーザーに利用されています。
なぜMacでGoogleドライブアプリを使うべきか?
ブラウザ版のGoogleドライブも便利ですが、MacでGoogleドライブをより快適に、効率的に利用するには、公式のMac用デスクトップアプリをインストールすることをお勧めします。アプリは無料で提供されています。
デスクトップアプリを使用すると、ブラウザに依存することなくGoogleドライブを利用できます。ファイルの同期速度が向上し、シームレスなオフラインアクセスをサポート。
さらに、MacのFinderやシステムとの統合が強化されるため、よりスムーズな操作が可能になります。これにより、Finder内のフォルダのようにGoogleドライブ全体にアクセスしたり、ローカルファイルとクラウドファイルの同期を素早く行ったり、ファイルのオフライン状態を簡単に変更したりできます。複数のGoogleアカウントを利用している場合でも、デスクトップアプリを通じて直接ファイルにアクセスできる利便性があります。
Googleドライブアカウント作成方法
Googleドライブを利用するには、まずGoogleアカウントが必要です。GmailやYouTube、Google Playなど、他のGoogleサービスのアカウントを既に持っている場合は、そのアカウントでGoogleドライブを利用できます。既存の認証情報でGoogleドライブのウェブサイトまたはアプリにログインするだけです。
もしGoogleアカウントをお持ちでない場合は、無料で作成できます。以下の手順に従ってください。
- google.com/driveにアクセスし、「ログイン」をクリックします。
- Googleアカウントを持っていない場合は、「アカウントを作成」をクリックします。
- 画面の指示に従って、新しいGoogleアカウントを作成します(これが新しいGmailのメールアドレスにもなります)。
これでGoogleドライブを利用する準備が整いました。
MacでのGoogleドライブのインストール
MacでGoogleドライブを利用するためには、まずGoogleドライブのアプリケーションをインストールする必要があります。次の手順でインストールを行います。
- Googleドライブの公式ダウンロードページ(google.com/drive/download)にアクセスします。
- ダウンロードボタンをクリックします。
- ダウンロードフォルダにある「GoogleDrive.dmg」ファイルを見つけて開きます。
- 画面の指示に従ってGoogleドライブアプリをインストールします。
- インストールが完了したら、Googleアカウントでサインインします。
インストールが完了すると、Googleアカウントでログインし、同期するフォルダやファイルを選択することができます。この設定を行うことで、Mac上のファイルとGoogleドライブ上のファイルが自動的に同期されるようになります。

Googleドライブの同期設定とオプション
インストールと基本設定が完了したら、次に詳細な設定を行いましょう。例えば、同期するフォルダの選択や、Wi-Fi接続時のみ同期を行う設定など、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズすることができます。

同期方法には、このように、「Googleドライブ」から、「ストリーミング」の「ミラーリング」どちらかを、選択して設定することができます。
それぞれの特徴は次のとおりです。
項目 | ストリーミング | ミラーリング |
ローカルストレージ使用量 | 最小限 | 高い |
オフライン利用 | 選択したファイルのみ | 全ファイル |
インターネット依存度 | 高い(未同期ファイルにアクセスするにはインターネットが必要) | 低い(ファイルはすべてオフラインでアクセス可能) |
同期対象の配置 | クラウド | ローカルフォルダ |
おすすめなケース | ディスク節約 | オフライン作業重視 |
ストリーミングは、ほとんどのファイルをクラウドに保存し、Macのローカルストレージの使用を最小限に抑える方法です。すべてのファイルにFinderからアクセスできますが、ローカルに保存されていないファイルを開くにはインターネット接続が必要です。オフラインで利用したいファイルのみを選択してMacにダウンロードできます。この方法は、Macのディスク容量を節約したいユーザーや、インターネット環境が安定している場所での利用が中心のユーザーに適しています。
ミラーリングは、Googleドライブ上のすべてのファイルをMacのローカルストレージにも保存する方法です。これにより、インターネット接続がないオフラインの状態でもすべてのファイルにアクセスできます。ただし、クラウドとローカルの両方にファイルが保存されるため、Macのストレージ容量を多く消費します。この方法は、インターネット接続が不安定な環境で作業する場合や、常にすべてのファイルにオフラインでアクセスしたいユーザー、特に容量の大きなファイルを扱うプロフェッショナルに適しています。
どちらの同期方法を選択するかは、Macのストレージ容量、Googleドライブの利用方法、インターネット接続の信頼性、現在のニーズによって異なります。同期方法はGoogleドライブの設定画面でいつでも変更可能です。
同期するフォルダの選択
Googleドライブアプリでは、Mac上の特定のフォルダを選択してGoogleドライブに同期(バックアップ)することも可能です。これにより、Mac上のファイルをGoogleドライブに自動的にアップロードし、安全に保存できます。
同期するフォルダを選択するには、「マイMac」を選択後、「フォルダを追加」をクリックして、」フォルダを選択します。

起動時の設定
また、Macのシステム設定の「ログイン項目と機能拡張」から「Googleドライブ」を選択し、起動時に自動的にアプリが立ち上がるように設定することもできます。このようにしておくと、毎回手動でアプリを起動する手間が省けます。

MacでのGoogleドライブの基本的な使い方
MacでGoogleドライブアプリを利用することで、様々な操作がFinderから直接行えるようになり、利便性が向上します。
ファイルの追加: Googleドライブにファイルをアップロードするには、ブラウザを開く必要はありません。Mac上のファイルをFinderにある「My Drive」フォルダにコピー&ペーストするだけで、簡単にGoogleドライブに追加できます。
オフラインでの利用: ストリーミング同期を選択している場合でも、特定のファイルやフォルダをオフラインで利用可能に設定できます。Finder内の「My Drive」フォルダで、オフラインで利用したいファイルまたはフォルダを右クリックし、「オフラインで使用可能にする」を選択するだけです。同じ操作でオフライン設定を解除することもできます。

共同作業: Googleドライブは、Google独自の形式であるドキュメント、スプレッドシート、スライドのファイル形式での作業をサポートしており、これらのファイルで複数人がリアルタイムで共同作業を行えます。
まとめ
MacでGoogleドライブを利用することは、15GBの無料ストレージスペース、優れたコラボレーション機能、そしてあらゆるデバイスからファイルにアクセスできる利便性から、多くのメリットがあります。クラウドがもたらす可能性は無限大ですが、MacでGoogleドライブをどのように活用するかはあなた次第です。
この記事で紹介したインストール方法、同期設定、使い方を活用することで、GoogleドライブをMacでより効率的に、そして快適に利用できるようになるでしょう。