こんにちは、山田どうそんです。
オンライン講師として日々さまざまなデジタルツールを使いこなしていますが、今日は「作業時間を劇的に短縮できるけれど意外と知られていないツール」をご紹介します。それが「Text Blaze」です。
Text Blazeは、何度も入力する定型文やフレーズを「ショートカット」で瞬時に展開できるテキスト拡張ツール。メール作成、フォーム入力、文書作成など、テキスト入力が必要なあらゆる場面で活躍します。
今回の記事では、Text Blazeの基本的な使い方から応用的な活用法まで、実際の画面を見ながら紹介していきます。この記事を読めば、あなたも今日からText Blazeを使って作業効率を上げられるようになるでしょう。
Text Blazeとは?
Text Blazeは、繰り返し使うテキストを保存しておき、ショートカットを入力するだけで呼び出せるChrome拡張機能です。単なるテキスト置換だけでなく、フォームフィールドの自動入力、条件分岐、数式の挿入など、高度な機能も備えています。
公式サイトによると、ヘビーユーザーは月間28時間以上の時間節約に成功しているそうです。これは年間換算で約10,000ドル(約150万円)相当の生産性向上になるとのこと。もちろん使用状況によって効果は異なりますが、テキスト入力が多い仕事であればあるほど恩恵は大きくなります。
インストールと初期設定
まずはText Blazeをインストールして、基本的な設定を行いましょう。
ステップ1:Text Blazeをインストールする
- Chrome ウェブストアからText Blazeを検索してインストール
- または公式サイト(https://blaze.today/)からインストールすることも可能
ステップ2:Text Blazeダッシュボードにログイン
インストールが完了したら、拡張機能アイコンをクリックするか、直接https://dashboard.blaze.today/にアクセスして、ダッシュボードを開きます。

初めて使用する場合は、アカウント作成画面が表示されます。Text Blazeアカウントは、複数のデバイスやブラウザ間でスニペット(保存したテキスト)を同期するために必要です。既にアカウントを持っている場合は、そのままログインしましょう。
基本的な使い方
Text Blazeの基本的な使い方は非常にシンプルです。
ステップ3:スニペットを作成する
- ダッシュボードの左上にある「+」ボタンをクリックして新しいスニペットを作成
- 以下の情報を入力します:
- ラベル:スニペットの名前(ダッシュボードでの識別用)
- ショートカット:スニペットを呼び出すための短いコード(例:/ty)
- スニペット内容:実際に挿入されるテキスト
例えば、頻繁に送る「ありがとうございます」というメッセージのスニペットを作成する場合:
- ラベル:「お礼の言葉」
- ショートカット:「/ty」
- スニペット内容:「お問い合わせいただき、誠にありがとうございます。ご質問について、下記の通りご回答いたします。」
ステップ4:スニペットを使用する
スニペットを使用するには2つの方法があります:
- ショートカット入力:任意の入力フィールドでショートカット(例:/ty)を入力すると、入力が完了した時点でスニペットの内容に置き換えられます。
- コンテキストメニュー:入力フィールドで右クリックし、表示されるText Blazeのコンテキストメニューからスニペットを選択します。スニペットはフォルダーごとに整理されて表示されます。

高度な機能
基本的な使い方をマスターしたら、より高度な機能も活用してみましょう。
動的コマンド
Text Blazeの真の威力は、動的コマンドにあります。これらのコマンドを使うことで、単なる静的なテキストではなく、状況に応じて変化するスマートなスニペットを作成できます。
例えば、以下のようなコマンドが利用可能です:
- {time}:日付や時刻を挿入
現在の日付は{time: YYYY年MM月DD日}です。
- {cursor}:スニペット挿入後のカーソル位置を指定
お世話になっております。{cursor}よろしくお願いいたします。
- {formtext}:テキスト入力フィールドを表示
お客様名:{formtext: default=山田太郎}
- {if}:条件分岐
{if: {site:domain} = "blaze.today"} Blazeのサイトにいます {else} 別のサイトにいます {endif}

フォーム機能
複数の入力フィールドを含むフォームを作成することも可能です。これは顧客サポートやデータ入力など、定型的だけど一部カスタマイズが必要な文章を作成する際に非常に役立ちます。
件名:{formtext: label=件名; default=お問い合わせありがとうございます}
{formtext: label=お客様名; required=true}様
お問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
{formtext: label=回答内容; multiline=true}
今後ともよろしくお願いいたします。
山田どうそん
上記のようなスニペットを作成することで、挿入時に必要な情報だけを入力すれば、整形された完全な文章が生成されます。
オートパイロット機能
オートパイロット機能を使えば、Webフォームの自動入力も可能です。例えば、ログイン情報の自動入力や、複数フィールドのあるフォームへの一括入力などが実現できます。
{autopilot}
{click: input[name="email"]}
example@email.com
{keypress: tab}
{keypress: tab}
{wait: 1s}
{click: input[name="password"]}
myPassword123
{keypress: enter}
{endautopilot}
このようなスニペットを作成することで、ログインページなどでショートカットを入力するだけで、自動的に必要な情報が入力され、送信までが完了します。
実践的な活用例
Text Blazeの使い方をマスターしたところで、実践的な活用例をいくつか紹介します。
1. メール対応の効率化
頻繁に送信する定型メールのテンプレートを作成しておくことで、返信の時間を大幅に短縮できます。
例:問い合わせ返信テンプレート
/inquiry
{formtext: label=お客様名; required=true}様
お問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
ご質問の件について、下記の通りご回答いたします。
{formtext: label=回答内容; multiline=true; required=true}
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後ともよろしくお願いいたします。
山田どうそん
オンラインコミュニティ「〇〇」運営
2. SNS投稿の効率化
SNSに定期的に投稿する場合、ハッシュタグや定型フレーズのセットを作成しておくと便利です。
例:Twitter投稿用ハッシュタグセット
/tags-online
{formtext: default=今日のオンライン講座の内容をシェアします!}
#オンライン講師 #教育 #スキルアップ #コミュニティ運営 #オンライン起業
3. HTML/CSSコードスニペット
ウェブ開発やブログ記事作成時によく使うHTMLやCSSのコードを保存しておくと、開発効率が上がります。
例:レスポンシブな画像コンテナ
/img-responsive
<div class="img-container">
<img src="{formtext: label=画像URL; required=true}" alt="{formtext: label=代替テキスト}" class="responsive-img">
</div>
<style>
.img-container {
max-width: 100%;
margin: 20px 0;
}
.responsive-img {
width: 100%;
height: auto;
}
</style>
4. フォーム自動入力
頻繁に入力する個人情報や配送先住所などを設定しておくと、オンラインショッピングやアカウント登録が楽になります。
例:住所情報
/address
{autopilot}
{click: input[name="postal-code"], input[name="zip"], input[name="zipcode"]}
123-4567
{wait: 0.5s}
{keypress: tab}
東京都渋谷区
{keypress: tab}
〇〇町1-2-3
{endautopilot}
スニペットの共有と連携
チームでText Blazeを使う場合、スニペットを共有するとさらに効果的です。企業の公式メールテンプレートや、チームで統一したい文言などを共有フォルダに保存しておくことで、メッセージの一貫性を保ちつつ、効率的な運用が可能になります。
共有方法は簡単です:
- 共有したいスニペットが入っているフォルダを選択
- 「共有」タブをクリック
- 招待したいメンバーのメールアドレスを入力
- 権限レベル(閲覧のみ、編集可能など)を設定
- 「招待」ボタンをクリック

共有されたスニペットは自動的に更新されるため、チーム全体が常に最新のテンプレートを使用できます。
ショートカットのベストプラクティス
効果的にText Blazeを使うためには、ショートカットの命名規則を工夫することが重要です。
- 記述的な標準を採用する:例えば、英語の評価用なら
/english.grade
、数学の評価用なら/math.grade
のように分類しやすい名前をつける - 特殊文字を活用する:誤って発動しないよう、
/
、-
、.
、#
などの特殊文字を使用する(例:/before
、in.the.middle
、after-
) - トリガーを調整する:標準では単語区切り(ドット、スペースなど)の後にショートカットを入力すると発動しますが、この設定は変更可能
- 共有スニペットと個人スニペットを区別する:チームで共有するスニペットには、個人用と異なる特殊記号を使うと混乱を防げる(例:個人用は
/sig
、共有用は;sig
)
まとめ:Text Blazeを使いこなすコツ
Text Blazeを使いこなすためのポイントをまとめておきます:
- よく使うフレーズから始める:毎日何度も入力している言葉や文章を最初にスニペット化する
- 命名規則を統一する:ショートカットの名前付けルールを決めておくと、覚えやすく使いやすくなる
- 段階的に高度な機能を取り入れる:まずは基本機能をマスターし、徐々に動的コマンドやフォームなどの高度な機能を追加していく
- 定期的に見直す:使わなくなったスニペットは整理し、頻繁に使うものは更に最適化する
- チームで共有する:同じような作業をしている同僚がいれば、効果的なスニペットを共有する
Text Blazeは使えば使うほど、その真価が分かるツールです。最初は少し学習コストがかかるかもしれませんが、すぐに元が取れるほどの時間節約効果があります。特に私のようにオンライン講師としてさまざまなプラットフォームで多くのコミュニケーションを取る仕事では、欠かせないツールの一つとなっています。
日々のデジタル作業を効率化して、より本質的な仕事や自分の時間に集中できるようにしたいですね。Text Blazeはその大きな助けになるツールだと確信しています。
みなさんもぜひText Blazeを試して、作業効率を劇的に向上させてみてください。