- 1 TypeformとVideoAskの違いと選び方
- 2 なぜ今、動画アンケートなのか?
- 3 TypeformとVideoAskの価格比較とコストパフォーマンス分析
- 4 VideoAskチュートリアル① – アンケート作成のはじめ方
- 5 セクション4-3:VideoAskの新規作成時の初期設定
- 6 スライドを画面共有で録画する具体手順
- 7 録画後のプレビューと仕上げ設定
- 8 セクション6:回答形式の最適化 − Multiple Choiceによる選択式設計
- 9 セクション7:分岐設計(Logicフロー)でファネル化する
- 10 セクション8:選択肢から外部ブログへリダイレクトする設定
- 11 URL遷移ステップの作成と選択肢の割り当て
- 12 End Screenの活用と設定の最適化
- 13 VideoAskを公開する – Preview・Share・設定の最終確認
- 14 セクション12:VideoAskの共有と連絡先収集設定 – CV獲得導線の最適化
- 15 VideoAskの全体構成を見渡す
- 16 補足:VideoAskのノードリスト(ノード構成)の見方と意味
- 17 回答収集と分析機能 〜VideoAskの「結果」と「メトリクス」画面の活用法〜
- 18 まとめ:VideoAskでつくる“伝わるアンケート”の新常識
TypeformとVideoAskの違いと選び方
ビジネスにおける「情報収集のインターフェース」は、もはやただのフォームではありません。より自然で、双方向で、信頼性のある対話が求められています。そこで注目されるのが、TypeformとVideoAskという2つのツールです。どちらも同じ開発元(Typeform S.L.社)から提供されていますが、コンセプトと活用シーンが明確に異なるのが特徴です。
Typeform:構造化された「テキストベースフォーム」の王道
Typeformは、シンプルで美しいUIの中に、条件分岐(Logic Jump)やスコアリングなどのロジック機能を備えたテキスト主体のフォームツールです。調査、フィードバック、申し込み、クイズ形式など、「きっちり回答を集めたい」業務に向いています。
主な特徴:
- テキスト・選択肢・評価など多様な質問形式
- ロジックジャンプによるパーソナライズ化
- 回答は一方通行で、フォーム送信後にやり取り終了

VideoAsk:動画で“人が見える”フォーム体験
一方、VideoAskはTypeform社が提供する動画コミュニケーション特化型フォームツールです。動画による質問と、動画・音声・テキストいずれかの方法で回答を受け取れるのが最大の特長。表情や声のトーンなど、テキストでは伝わりにくい「人間らしさ」を活かした非同期ビデオ会話の構築が可能です。
主な特徴:
- 質問も回答も動画・音声で行える双方向設計
- 顧客との信頼関係構築に強く、離脱率が低い
- 会話型のフローで、アンケートファネルと高い親和性

「どちらかを選ぶ」戦略が重要
TypeformとVideoAskは完全に統合されたサービスではありません。公式にも「現時点では別プラットフォームであり、API連携等で補完可能」とされています。したがって実務では、どちらか1つに絞って導入する方がシンプルで効果的です。
選定基準の一例:
ニーズ | 推奨ツール |
---|---|
大量の定型データを効率よく収集したい | Typeform |
エンゲージメントと人間味を重視した対話をしたい | VideoAsk |
なぜ今、動画アンケートなのか?
オンラインでの顧客接点が急増するなか、単に「情報を集める」だけのアンケートではもはや通用しなくなっています。情報収集と同時に、ブランドとの信頼関係やエンゲージメントを高めることが求められているのです。そんな現場のニーズに応えるのが、動画アンケートという手法です。
動画だから生まれる「人間的なつながり」
動画アンケートの最大の特長は、「顔が見える」「声が聞こえる」ことで、視覚と聴覚を通じて“人となり”が伝わる点です。特にVideoAskでは、録画された質問に対して、回答者が動画・音声・テキストいずれかで返答できるインターフェースが提供されており、これがまるで非同期の会話のようなUXを実現しています。
これは、通常のテキストアンケートと決定的に異なるポイントです。動画によって生まれる以下のような効果が、ビジネスにおけるエンゲージメントを大きく変えます:
- 心理的距離の縮小:顔が見えると安心感が増し、親近感が湧く
- 感情の伝達:言葉だけでなく、声のトーンや表情でニュアンスが伝わる
- 信頼性の向上:「人」が見えることで誠実さが伝わりやすい
アンケートファネルとの相性が非常に高い
マーケティングや営業の分野では、**コンバージョンファネル(認知→興味→比較→行動)**という概念が重要ですが、動画アンケートはこのファネル全体にシームレスに組み込める強力な手段です。
- 認知段階では、親しみのある動画でブランドへの第一印象を形成
- 興味段階では、詳細な説明を顔出しで提供して理解促進
- 比較・行動段階では、パーソナライズされた提案や質問対応でCVR(コンバージョン率)を最大化
このように、動画フォームはただの情報収集手段ではなく、「感情と行動を引き出す接点」そのものとしてファネル設計の中核を担う存在になりつつあります。
TypeformとVideoAskの価格比較とコストパフォーマンス分析
【本文】
ツール導入において「費用対効果(コストパフォーマンス)」の検討は欠かせません。ここでは、TypeformとVideoAskの料金体系の違いと、用途に応じた最適な選択肢について解説します。
VideoAskの料金プラン
プラン | 月額料金(年払い) | 特徴 |
---|---|---|
Start(無料) | $0 | 月3分までの録画時間。ロゴ表示あり |
Grow | $24〜 | 録画時間が拡張、VideoAskロゴの削除など |
Brand | カスタム見積もり | ホワイトラベル対応、チーム管理、API制限緩和 |
VideoAskでは、「どれだけ動画を処理できるか(分単位)」が価格を左右します。たとえば:
- 1分の質問動画 × 2ステップ
- 各ステップに対して、50人から30秒の回答を受信
- フォローアップでさらに30秒の動画送信とその返信を受け取る
上記のようなケースでは、月間で約150分以上の処理が発生します。月単位で“想定利用分数”を見積もっておくことがコスト管理の鍵になります。
Typeformの料金プラン
プラン | 月額料金(年払い) | 特徴 |
---|---|---|
Free | $0 | 月10回答まで。ブランディングあり |
Basic | $25〜 | 月100回答、ロジックジャンプ非対応 |
Plus | $50〜 | 月1000回答、ロジックジャンプ対応 |
Business | $83〜 | 高度な統計機能、複数ユーザー管理など |
Typeformは、「月間回答数」や「フォーム数」で課金が変動します。大量の調査や情報収集を前提とするなら、Typeformの方がスケーラブルです。
実務的な選び方:目的に合わせて判断を
両ツールは「何を目的にするか」によって、最適解が変わります。
利用目的 | 推奨ツール | 理由 |
---|---|---|
顧客の声や温度感を“深く”理解したい | VideoAsk | 顔・声・トーンを含めた高密度の情報が得られる |
大量のアンケートを効率的に回したい | Typeform | フォーム構築が速く、分析がしやすい |
たとえば「営業用ファネルで見込み顧客との信頼を築く」といった文脈では、VideoAskが圧倒的に強いです。一方「カスタマー調査を数千人に一括配信」といった用途では、Typeformが安定した選択肢です。
VideoAskチュートリアル① – アンケート作成のはじめ方
【本文】
ここからは、VideoAskを使った動画アンケート作成の実践的な手順を、スクリーンショットを交えて順を追って解説します。
今回は「ユーザーの興味に応じたブログ記事へ誘導するアンケートファネル」を想定した作成方法です。
1. VideoAskの管理画面にログイン
まずVideoAskにログインすると、左側のサイドバーに主要な機能が一覧で表示されます。
それぞれのメニューは以下のような役割を持っています:
メニュー | 機能概要 |
---|---|
Search | 作成済みのVideoAskを検索 |
Dashboard | 回答数や再生数の分析画面 |
All interactions | すべての回答履歴の一覧(動画・音声・テキスト) |
Contacts | 回答者の連絡先一覧(メール・名前など) |
New videoask | 新規VideoAskの作成ボタン |
Default | 作成済みVideoAskの保存フォルダ(フォルダ管理可能) |
Trash | 削除済みVideoAskの保管(復元も可) |
このサイドバーを把握しておくと、複数のアンケートを管理・分析する際にも効率的です。

2. VideoAskの新規作成メニューと構成選択
VideoAskでは、動画アンケート(VideoAsk)を新規で作成する際に、最初の分岐として「作成方法の選択」が求められます。
サイドバーの「New videoask」ボタンをクリックすると、以下のようなポップアップが表示されます。
この画面では、以下の2つの作成方法が提示されます。
メニュー項目 | 説明 |
---|---|
Start from scratch | 完全に白紙の状態から作成を開始。動画、質問形式、分岐などすべて自分で設計可能。 |
Explore templates | 用意されたテンプレートから目的別に選び、内容を調整して使用。 |
本チュートリアルでは、「Start from scratch」を選びます。
なぜなら、今回はチュートリアルとして、見たいブログ記事に案内するアンケートを作ります。ユーザーの興味ごとに外部リンクへ誘導する構成とします。

セクション4-3:VideoAskの新規作成時の初期設定
【本文】
VideoAskで「Start from scratch」を選択すると、次に表示されるのがこの初期設定画面です。

この画面では、以下の3つの項目を設定します。
項目 | 内容と実務ポイント |
---|---|
タイトル(Untitled) | プロジェクトの内部名称です。外部には表示されませんが、複数のVideoAskを管理する際の識別に役立ちます。 |
Collect contact details | 名前とメールアドレスの入力を求めるかの設定です。 初期状態はONですが、本チュートリアルのように分岐後にLPへ直接誘導するフローではOFF推奨。中断や離脱の原因になるため、オプトインは別ページで行う構成が望ましいです。 |
Language | UI表示と言語選択です。現在、日本語はありませんのでEnglishのまま。必要であれば、Google翻訳を使用します。 |
設定が完了したら、画面下部の「Create videoask」ボタンをクリックして、編集画面へ移動します。
次は実際に動画やスライドを使って質問ステップの構築に入ります。
Canvaで作成した縦型画像を利用する方法や、録画手順を含めて、次のセクションで解説します。スクリーンショットをお送りください。
スライドを画面共有で録画する具体手順
ここでは、Canvaで作成した質問スライドを静止画(PNG)として保存し、VideoAskで録画時に表示させる方法を、実際の操作画面とともに詳しく解説します。
ステップ①:Canvaで縦型スライドを作成
- サイズはスマートフォン表示を意識して9:16の縦型
- 質問文を明確に、大きく配置
- 選択肢(生成AI/ビジネス心理学/Adobeなど)を動画と一致させる

ステップ②:PNGでエクスポートし、画像ビューアでウィンドウ表示
- Canvaで作成したスライドをPNG形式でダウンロード
- Macなら「プレビュー」、Windowsなら「フォト」などで開く
- ウィンドウサイズを整え、VideoAsk録画中に表示できるよう準備

ステップ③:VideoAskで画面共有(ScreenShare)を選択
- VideoAskの録画設定で「ScreenShare」を選択
- ウィンドウ一覧から、先ほど開いた**スライド画像(PNG)**を選択
- 「共有」をクリックして、録画スタートへ
🎙この状態で、スライドに合わせて話す内容をナレーションすれば、視覚と音声が揃った分かりやすい質問動画になります。


実務アドバイス
- 話す内容は事前にスクリプト化しておくとスムーズ
- 録音マイクはできれば外付けでクリアな音質を確保
- 顔出ししたい場合は、ScreenShareではなくWebcamで背景にスライドを表示する方法も選べます
これで、Canva × VideoAskを組み合わせた「質問スライドを使った録画」の基本が完成です。
次のステップでは、録画後の編集画面で「回答形式(選択肢/テキスト入力など)」を設定し、質問ステップを完成させていきます。
録画後のプレビューと仕上げ設定
Canvaで作成した質問スライドをVideoAskに取り込み、録画・共有したあとには、録画内容のプレビュー確認と細かな調整を行います。以下はその操作画面の解説です。
録画完了後のステップ編集画面
左側には録画済みの映像が表示され、右側では補足テキストや表示方法の設定が可能です。ここで仕上げを行うことで、ユーザーにとってわかりやすい質問体験を提供できます。
主な編集項目
機能 | 説明 | 実務ポイント |
---|---|---|
Overlay text | 動画上に重ねる補足テキスト(例:「以下から選んでください」など) | 説明文や呼びかけを入れて、質問意図を明確に |
Fit video | 動画の表示サイズを調整(ON推奨) | 黒帯を消して画面全体に映すことで視認性向上 |
Back / Skip | 戻る・次へ進む操作ボタン | 内容に問題がなければ「Skip」で次ステップへ |

セクション6:回答形式の最適化 − Multiple Choiceによる選択式設計
ユーザーの関心を把握し、適切なリンクや次のステップに誘導するために最も有効な回答形式が「Multiple Choice(選択式)」です。このセクションでは、VideoAskのAnswerタブを使った選択肢の設定方法と、その実務的なポイントを解説します。
回答形式を「Multiple Choice」に設定する
上図のように、**Answerタブの形式として「Multiple Choice」**を選びます。これにより、ユーザーに1つまたは複数の選択肢を提示し、それぞれの選択に応じた分岐設定が可能になります。
設定項目の詳細と実務ポイント
項目 | 説明 | 実務活用のヒント |
---|---|---|
Add choice | 選択肢を追加(最大10件程度) | 選択肢は端的かつ明確に(例:「生成AI」「ビジネス心理学」「Adobe」) |
Enable multiple selection | 複数選択を許可 | 通常はOFF推奨。1つに絞らせた方が分岐設計が明確になる |
Randomize | 選択肢の順番をランダム表示 | 特定の選択肢に偏りが出るのを防ぎたい場合に使用 |
Skip data collection | 回答データを保存しない | 通常はOFF。分析を行うためにはONにしない |
Show option count | 各選択肢の選ばれた回数を表示 | SNS投票など視覚的な影響を与えたいときに有効 |
Delay interaction | 動画終了後に何秒後に選択肢を表示するか | 3〜5秒程度のDelay設定で自然な流れに(初期値は0) |
Collect contact details | このステップで名前やメールを収集するか | 離脱を防ぐため、ここではOFF推奨(後続ステップに分離する) |

セクション7:分岐設計(Logicフロー)でファネル化する
【本文】
VideoAskの強みのひとつが「回答に応じた分岐設計(Logic)」です。ユーザーが選んだ選択肢に応じて、それぞれ異なる質問や外部ページに誘導することで、インタラクティブなファネル体験を実現できます。
以下は、今回作成した分岐設計の全体マップです:

全体構成図(画像参照)
このフローでは、初回質問「知りたいブログカテゴリはどれですか?」に対して3つの選択肢を提示し、それぞれに対して2ステップ目の詳細質問を配置。その回答ごとに特定のブログ記事やランディングページへリダイレクトしています。
分岐設計の構造
ステップ | 内容 | 分岐先 |
---|---|---|
Step 1 | メインカテゴリ選択(生成AI/ビジネス心理学/Adobe) | 各カテゴリ専用の質問ステップへ遷移 |
Step 2 | 各カテゴリ内の詳細質問(例:Gemini or Copilotなど) | 回答に応じた記事URLへジャンプ(外部ページ) |
このように、ユーザーの関心に基づいて2段階で絞り込み、それに応じた情報へピンポイントに誘導しています。
VideoAskのLogic設定の使い方(実務ポイント)
- 各質問ステップの右下にある「+」ボタンから分岐を追加
- 遷移先は「別ステップ」または「外部URL」を選択可能
- Logicタブから「If ○○ → jump to URL」で各選択肢に遷移先を明確に設定
- 不要なEnd screen(紫)は使用しない(リダイレクトで完結する構成)
Logicタブの構成と操作方法
右パネル「Logic」タブには以下の要素が表示されます:
項目 | 内容 |
---|---|
If A jump to → | 選択肢Aに対しての遷移設定。右側のリンクアイコンからURL入力が可能 |
If B jump to → | 選択肢Bに対しての遷移設定。同上 |
Advanced Logic | ONにすると変数や複雑な条件による分岐が可能(今回は使用せず) |

操作手順
- 「Answer」タブで選択肢を設定(例:A: Gemini、B: Copilot)
- 「Logic」タブに移動
If A jump to
→ 右端の「URL」ボタンをクリックして外部URLを入力If B jump to
も同様に設定
これにより、ユーザーが選んだ内容に応じて自動で最適な情報ページへリダイレクトする動線が完成します。
セクション8:選択肢から外部ブログへリダイレクトする設定
VideoAskでは、ユーザーの回答に応じてそのまま外部ページにジャンプさせる構成が可能です。これはまさに、動画アンケートを活用した「インタラクティブなナビゲーションファネル」の完成形とも言えます。

上図は、ユーザーが「生成AI(Gemini)」という選択肢を選んだ場合に表示される設定画面です。
リダイレクト設定の方法
右側の編集パネルでは以下のように操作します。
項目 | 内容 |
---|---|
Redirect to a URL | ユーザーが選択後に遷移する外部ページURLを入力 |
Doneボタン | 設定を保存して完了 |
設定後、ユーザーが「Gemini」選択肢をクリックすると、即座にこのURLにジャンプします。
URL遷移ステップの作成と選択肢の割り当て
1. 選択肢にステップを割り当てる
1枚目の画像は、「Gemini」という選択肢を選んだユーザーを、先ほど作成したリダイレクトステップへ接続(ジャンプ)させる設定画面です。
操作手順は以下の通りです:
- 分岐させたい質問ステップのLogicタブを開く
- 「Jump to」対象として作成したリダイレクトステップを選択
- 表示される選択肢一覧からどの回答でジャンプさせるかをチェック
- 「Continue」をクリックして設定完了


2. リダイレクトステップの作成方法
VideoAskでは、ユーザーの選択に応じて最適な外部コンテンツへスムーズに案内する「リダイレクトステップ(URLジャンプ)」を作成できます。この機能により、アンケート後の体験設計が飛躍的に向上します。
2枚目の画像のように、新しいステップを追加する際に、通常の動画・画面共有オプションの下にある
「Redirect to a URL」 を選択します。
これにより、「動画や質問なしで即リンク遷移するステップ」が生成されます。
End Screenの活用と設定の最適化
VideoAskでは、ユーザーがすべてのステップを完了したあとに表示される**「End Screen(終了画面)」を自由にカスタマイズできます。
終了画面の設定項目と操作内容
右パネルの設定から、以下のようにカスタマイズが可能です。
項目 | 説明 | 活用ポイント |
---|---|---|
End screen title text | 終了時に表示する見出しテキスト | 「ご協力ありがとうございました」など |
End screen text | 説明文や補足メッセージ | アンケートの目的や御礼、次の案内など |
End screen background color | 背景色の設定 | ブランドカラーに合わせると印象が統一される |
Logo | 自社ロゴの表示ON/OFF | ONにすることでブランド認知向上に貢献 |
Branding | VideoAsk全体に適用されるブランド設定 | カラー・ロゴ・フォントが一括適用される |
Enable share on social media | SNSシェアボタン表示 | キャンペーンや拡散促進用に使える |

VideoAskを公開する – Preview・Share・設定の最終確認
動画付きファネル型アンケートが完成したら、次は実際のユーザーに届けるための「公開・共有」設定です。
VideoAskでは、画面右上のツールバーから簡単に共有設定・動作確認が行えます。
右上メニューの主な機能
アイコン | 機能名 | 説明 |
---|---|---|
Settings | 全体設定 | 通知、言語、プライバシー設定などを調整 |
Branding | ブランディング管理 | ロゴや配色などをカスタマイズ |
Preview | プレビュー再生 | 実際のUXをテストできる機能(スマホ表示も可) |
Share | 公開リンク生成 | URL、埋め込みコード、SNS投稿用のリンク発行など |

配信前の最終チェックリスト
VideoAskを配信する前に、以下を確認しましょう。
✅ 全ての質問ステップに動画と回答形式が設定されているか?
✅ 各選択肢に正しく分岐・URLリダイレクトが設定されているか?
✅ 「Collect contact details(連絡先収集)」が意図したステップのみにONになっているか?
セクション12:VideoAskの共有と連絡先収集設定 – CV獲得導線の最適化
VideoAskの設定が完了したら、次は**「どのように配布するか」、そして「どこでリード(連絡先)を収集するか」**を戦略的に決めていきます。
公開・共有の選択肢(Shareメニュー)
1枚目の画像は、「Share」ボタンを押した後に表示される共有方法の選択画面です。
Add variables 機能を使えば、URLにパラメータを追加して「個人情報をあらかじめ埋め込む」こともできます(CRM連携時などに使用)。
方法 | 概要 | 活用シーン |
---|---|---|
Send via email | VideoAskをメール経由で配布(HTMLテンプレ対応) | ニュースレター/セミナー後のフォローアップに有効 |
Embed in a website | Webサイトにiframeで埋め込むコードを生成 | LPやNotionブログ、社内ポータルに直接掲載 |
Share on social media | Twitter・Facebook・LinkedIn等へのシェア用リンク | SNSキャンペーンやトレンド連動型投稿に最適 |
Videoask link | 共有用のURLをコピーして利用 | ステップメールやQRコード施策と相性◎ |
Protect with password | アクセスにパスワードを付与可能 | 社内向け・限定公開・リード獲得前提の情報配信に便利 |

連絡先フォームの配置タイミングと設計
2枚目の画像は、「Collect contact details」の設定画面です。
この設定がONになっていると、VideoAskのステップ終了後に名前・メールアドレスなどの入力フォームが自動で表示されます。
設定項目の詳細
項目 | 内容 | 設定のポイント |
---|---|---|
Collect contact details | 連絡先取得をON/OFFに | UXを損なわないようタイミングを工夫 |
Collect after step… | どのステップの後に表示するか選択 | ファネルの最後、もしくは任意選択肢の直後が推奨 |
Name / Email / Phone / Product name | 必須入力 or 非表示を選択可能 | 必須項目は最小限にとどめると離脱が減少 |
Ask for consent | 利用規約同意を明示 | GDPRやプライバシーポリシーに配慮した設計に |
Add note | 補足説明を表示可能 | 「ご回答いただいた方には限定PDFをお送りします」など明記 |

VideoAskの全体構成を見渡す
VideoAskを用いて動画アンケートを構築した際、全体構成の確認と微調整は極めて重要なフェーズです。
今回の実装のように、複数の質問・選択肢・リダイレクトを組み合わせた構造では、画面下部のコントロールパネルを活用することで、作成したファネルの全体像を一望できます。
各アイコンの意味と活用方法
以下は、VideoAskの構成確認用コントロールパネル(画像参照)に表示される主要なアイコンです:
アイコン | 機能 | 活用ポイント |
---|---|---|
🌟(最適化モード) | ノード間のレイアウトを自動整列 | 全体図を美しく整理したい時に便利 |
↔(スケール) | 横幅の最小・最大を調整 | 長大なファネルを見やすく圧縮表示 |
➕/➖ | ズームイン/ズームアウト | 部分的に拡大して微調整に最適 |
100% | 表示スケールの現在値 | 適切な倍率にリセット可能 |
フィルター(テストビュー) | 分岐ロジックの検証用フィルター | 指定条件での動作確認に便利 |
≡(ノードリスト) | 全てのステップを一覧形式で表示 | 見落としや未接続ノードの確認に活用 |

補足:VideoAskのノードリスト(ノード構成)の見方と意味
VideoAskのフローチャート画面では、1つひとつのステップ(質問画面や分岐処理)を「ノード(Node)」として視覚的に管理できます。以下に、今回の構成で使われたノードの内容を整理して説明します。
ノード構成一覧(ステップ番号順)
ノード番号 | 内容 | 機能 | 分岐数 |
---|---|---|---|
1 | あなたの知りたいカテゴリは?(生成AI/ビジネス心理学/Adobe) | Multiple Choice 質問 | 3分岐(2→4→5) |
2 | 生成AIの興味は?(Gemini/Copilot) | Multiple Choice | 2分岐(それぞれURLにジャンプ) |
3 | 心理学の関心は?(リンクコスト/ヒューリスティック等) | Multiple Choice | 2分岐(それぞれURLにジャンプ) |
4 | Adobe製品ではどれが気になる?(Firefly/Express) | Multiple Choice | 2分岐(それぞれURLにジャンプ) |
5〜10(URLノード) | 各選択肢に応じたブログ記事ページにリダイレクト | 「Redirect to URL」ノード | 各ステップから分岐接続 |

回答収集と分析機能 〜VideoAskの「結果」と「メトリクス」画面の活用法〜
VideoAskでは、単に動画で回答を受け取るだけでなく、ユーザーの回答傾向を可視化・分析できるダッシュボード機能が搭載されています。この機能を使うことで、回答後の施策立案や導線の改善につなげることが可能です。

① Conversations(個別回答)
「Conversations」では、個別の回答履歴を確認できます。
氏名やメールが収集されていれば、誰がどの選択肢を選んだか、どこまで進んだかが明確にわかります。
- 未回答ステップの把握
- 特定ユーザーへの返信(メール送信)も可能

② Metrics(行動データの可視化)
Metricsタブでは、各ユーザーがどのような流れでステップを経由したかを以下の4カテゴリで把握できます:
- Landed(訪問)
- Interacted(再生や選択操作)
- Answered(回答完了)
- Completed(すべてのステップ完了)
加えて、デバイス(モバイル/PC)別の利用率や、日別・週別の変化も可視化されるため、ファネル分析にも活用できます。

③ Results(選択肢別の回答集計)
ステップごとに「Multiple Choice」で設置された選択肢に対し、リアルタイムで回答比率が表示されます。
例:「あなたの知りたいブログカテゴリはどれですか?」
- 生成AI:100%(2人)
- ビジネス心理学:0%
- Adobeのツール:0%
このように、「どの選択肢が人気か」「ユーザーはどこで分岐しているか」を一目で把握可能です。

【活用ポイント】
機能名 | 活用目的 |
---|---|
Conversations | リードごとの深掘り、個別フォロー |
Metrics | 動線改善、導線離脱分析 |
Results | 興味関心の可視化、コンテンツ設計に反映 |
これにより、VideoAskは単なる動画フォームではなく、インタラクティブなマーケティング分析ツールとしても活用できるのです。
まとめ:VideoAskでつくる“伝わるアンケート”の新常識
今回ご紹介した VideoAsk は、ただの動画フォームではなく、ユーザー体験を設計できる分岐型インタラクションツールです。特に、以下の点で優れた効果を発揮します。
ツールの特徴と強み
- 直感的なUI:ノーコードで構成できる分岐設計
- 縦型動画前提:モバイルファーストで見やすく、回答しやすい
- 複数の回答形式:選択肢・自由入力・音声・動画の投稿にも対応
- 外部リンク誘導:選択肢に応じてブログ・商品ページなどに誘導できる
- リアルタイム分析:誰が何を選んだか、視覚的に把握可能