【 最新の更新日は 2020年4月16日 です】
こんにちは、山田どうそんです。
この記事では、これからユーデミー講師になって稼いでいきたいと思っている方がどのように質の高い音声で録音すればいいのかについて解説しています。
僕は現在、Udemyで毎月2000ドル以上を安定して稼いでいます。

現在、受講生は4320名でコースは38コース出しています。

この中でもベストセラーコースがいくつかあります。ユーデミーでベストセラーコースになると、毎月何もしなくてもユーデミーが勝手に僕のオンラインコースを販売してくれるので、自動でこれだけの収入が上がるようになります。
ベストセラー講師になるために、音声収録はとても重要な要素なので、ぜひ、録音スキルをマスターしてください。
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1.ユーデミーで最適な録音をする重要性
僕は、ユーデミーで他の方のコースも色々受講しています。その中でベストセラーコースになっているコースには特徴があることがわかります。
コース内容がいいのはもちろんなのですが、それと同時に非常に質の高い音声で録音されています。だから、長時間聴いていても疲れませんし、スムーズにコースを受け続けることができるんです。
逆にベストセラーコースになっていないコースを見ていると、必ずしもコース内容が悪いわけではありません。結構いいことを言っていたりします。
でも、売れていないコースは、音声の質が悪いケースが多いんです。例えば、声が低くて聞きずらい。ノイズキャンセリングされすぎていて、ロボットのような音になっている。話し方が遅すぎて、聴いていられない。
このように、コースの話している内容よりも音声に問題があることで、売れていないコースもたくさんあります。
多くの受講生が、スマートフォンでイヤホンで移動時にコースを受講しています。普通にパソコンで聴いていると気にならないノイズも、イヤホンで聞くととても気になります。
だから、質の高い音声でコースを作成することができれば、それだけで、ベストセラーコースになる確率は上がるということです。
1−1.テンポよく話す
録音で大事なのは、もちろんノイズが入らないことですが、それだけでいい音で録音する、ということにはなりません。話し方も録音する上でとても大切な要素になります。
たまに、あまりに丁寧すぎて聴いていられないほどダルいコースを作っている人がいます。他にも、話し方が常に一定のリズムでだんだん眠くなる話し方をする人もいます。
僕は、いい音声で録音するためには、早口でテンポよく話した方がいいと思っています。特に顔出しせずにスライド形式でコースを作るときはなおさらこの要素が大事です。
ずっと同じ画面を見ていると退屈になります。だから、話し方のテンポが悪いと聴いていられなくなるんです。
いい音で録音するときは、テンポよくリズムに強弱や抑揚をつけて話すようにしてください。
たまに、「早すぎてゆっくり話してください」などと要望を出してくる人がいますが、そういう人にフォーカスしないようにしましょう。
ユーデミーは、音声を遅くすることができますので、そういう人には、0.5倍速にして聴いてください、と伝えた方がいいです。
早口で話すと、聞き手は集中しないと聞けません。だから、集中力が増すんです。集中して講義を見てもらうための重要なポイントになります。
だから、自分の中でちょっと早いかな?テンポ良すぎるかな?ぐらいの話し方の方がちょうどいいです。
1−2.スクリーンキャスト形式とライブ形式の録音
スクリーンキャスト形式とライブ形式の録音はそれぞれやり方が異なります。
スクリーンキャスト形式は、パソコン画面を録音するだけでいいので、スタンドマイクを使って録音すれば、ある程度質の高いクオリティで録音することができます。
ライブ形式の場合は、カメラを置いて、録音するのでスクリーンキャスト形式よりも難易度が上がります。
ライブ形式の録音は、基本的に2種類あって、一つはガンマイクを使う方法。そしてもう一つはピンマイク(ラベリアマイク)を使う方法です。
スタンドマイクを使って別撮りした音声を後で繋げてもいいのですが、ガンマイクを使うことで映像と音声を同時に撮影することができます。だから編集がとても楽になります。
ピンマイクも、無線型のマイクを使えば、カメラに装着して映像と音声を撮影することができますので、こちらも後で編集するときに楽です。
ただ、ガンマイクもピンマイクもノイズが入りやすいので、後からPremiere Proでノイズキャンセリングをする必要が出てきます。後でその辺は詳しく説明しますが、Premiere Proのクロマノイズ除去というエフェクトを使うと簡単にノイズを除去することができます。
このように、ライブ形式の録音は、難易度が上がりますので、これから初めてユーデミーコースを作るという人は、まずはスクリーンキャスト形式でコースを作ることをオススメします。
ライブ形式の場合は、顔を出しますから、髪型を整えたり、ヒゲを剃ったり、洋服をしっかりと着たりする手間があります。でも、スクリーンキャスト形式であれば、自分の見た目を気にすることなく、すぐにコースを作成することができます。
1−3.環境音に注意する
録音するときは、マイクなどの機材が重要なのはもちろんなのですが、それ以上に環境音に注意することが大事です。
特に注意したいのがエアコンの音です。エアコンは、思っている以上にノイズとして入ってしまいます。なので、撮影するときは、エアコンを止めて撮影します。
ただ、注意が必要なのは、夏の暑い日や冬の寒い日は気温で体調を崩さないように気をつけてください。夏だと暑すぎて脱水症状になる可能性がありますし、冬だと寒くて風邪を引く可能性があります。
適度に休憩しながら、撮影するようにしてください。
それと、もう一つノイズになりやすいのは、冷蔵庫です。冷蔵庫の近くで撮影していると、ノイズを拾ってしまう可能性があります。なので、なるべく冷蔵庫から離れて撮影するようにしましょう。
もし、室内でどうしても冷蔵庫の音がノイズとして入ってしまう場合は、冷蔵庫の電源をオフにしなくてはならない可能性があります。その場合は、冷蔵庫の中身が腐らないように配慮したり、氷が溶けて冷蔵庫の周りが水浸しにならないように気をつけてください。
そして、これは住まいによって異なりますが、外の車の音やバイクの音がうるさい場合もあります。僕のマンションは大通り沿いに面しているので、車やバイクの音がうるさいので、撮影時間は日中の静かなときにしています。
音は、窓から入ってきますので、カーテンを閉めることで多少ノイズを軽減することができますが、本質的なノイズ除去にはなりません。
もし、あまりにも外の騒音がうるさい場合は、バスタオルや毛布を被って録音することで、ノイズをかなり軽減することができます。しかし、この方法だと長時間の撮影はかなり厳しいので、体調管理には気をつけてください。
場合によっては、時間貸しの会議室などを借りて撮影することも検討しなくてはいけない場合があります。
これは、あなたの撮影環境によって左右されてくるので、外がうるさいときは、これらの工夫をして録音を試してみてください。
2.スクリーンキャスト形式の録音
スクリーンキャスト形式の録音はパソコン画面を録画するだけなので質の高い音声で録音するのはそれほど難しくはありません。
2−1.コンデンサーマイクを選ぶ
スクリーンキャスト形式の場合に使うコンデンサーマイクでオススメなのは、Blue Snowballです。

パソコン画面を録画するだけなのでこのマイクがあれば質の高い音声ですぐに録音することができます。
このマイクを使う場合は、なるべく口元とマイクの距離を近づけて使うとノイズが入りづらくなって、良質な音で録音することができます。
間違ってもパソコンの内蔵マイクで録音しないようにしてください。非常に音の質が悪いので、編集ソフトで編集してもいい音声にはなりません。
2−2.スタンドアームとポップガードを利用する
口元にマイクを持ってくるためにスタンドアームを利用すると非常にクオリティの高い音で録音することができます。

RODE(ロード)/ PSA1 Studio Arm
サウンドハウスだと、定価8980円で購入することができます。
このアームは非常に安定感があって、自由自在に自分の口元にマイクを持ってくることができます。
これに合わせて、Buleのマイクを取り付けする機器が必要です。

BULE(ブルー)/ RADIUS 2
これをアームの先端に取り付けることで、Buleのマイクを設置することができます。
それと、口元にマイクを近づける場合ポップガードを設置した方がいいです。
ポップガードは何でもいいです。

TASCAM(タスカム)/ TM-AG1
例えばこんな風なポップガードを使うことでリップノイズという唇が開くときに出る音をガードしてくれます。
これら3つをマイクと一緒に利用することでとても高品質な音で録音することができます。
3.ライブ形式の録音と編集
ライブ形式で配信する場合の録音は、スクリーンキャスト形式よりも難易度が上がります。撮影するカメラによっても録音方法が多少異なりますので、カメラごとに解説していきます。
3−1.ハンディカムカメラの録音
ハンディカムカメラはどんなものでもいいです。
だいたい2万円〜3万円ぐらいですぐに撮影することができます。
ハンディカムカメラの撮影は比較的簡単で、録画ボタンを押してすぐに撮影をスタートさせることができます。
ただ、録音するときは、間違ってもハンディカムカメラの内蔵マイクを使用しないでください。
一番オススメなやり方は、ハンディカムカメラにワイヤレスのピンマイクを取り付けて撮影する方法です。

これは、ソニーのワイヤレスカメラで、2万円弱で購入することができます。
片方をハンディカムカメラに設定して、もう片方にピンマイクを取り付けてカメラに直接音声を録音させることができます。
ただ、このマイクはかなり雑音が入ってしまうので、録音した後に、Premiere Proでノイズキャンセリングする必要があります。
これ以外の方法だと、音声を別撮りしてあとでハンディカムカメラの映像と合わせるという方法があります。
iPhoneなどのスマートフォンにピンマイクを差し込んで、音声を別撮りして、あとでハンディカムカメラの映像と音をPremiere Proで同期させます。
ハンディカムカメラを使った録音方法は、このように大きく2種類の方法があります。
3−2.一眼レフカメラの録音
一眼レフカメラは、ピンキリなので、あなたが好きなカメラでいいと思いますが、動画撮影に向いている一眼レフカメラは、パナソニックのGHシリーズです。ただ、GHシリーズはちょっと割高なので、予算に余裕がある人は、購入してみてください。
僕は、一眼レフカメラを練習のために安いカメラを購入しました。Canonのカメラで、7万円弱で購入することができます。

ただ、このカメラは動画撮影用には作られていないので、30分以上の連続撮影ができません。なので、30分以上連続で撮影していると途中でストップしてしまいます。
もし、本格的に動画撮影用のカメラを使いたいのであれば、GHシリーズなどを購入することをオススメします。
まずは低予算で一眼レフカメラをスタートさせたい人であれば、Canon EOS Kiss X9でも綺麗な映像で撮影することができます。
一眼レフカメラを使うと、ガンマイクと無線のピンマイクが使えます。

例えば、こんな風に、ガンマイクをカメラの上の部分に設置して、質の高い音声で録音することができます。
ガンマイクも色々あるので、お好みですが、僕は、Comicaの安いガンマイクを使っています。

6000円ほどで安価に購入できます。
ガンマイクはカメラとの音量調整をきっちりしないと、ものすごいノイズが入ってしまいます。必ず、カメラとの音量調整をして、最適な音で録音するように設定をしてください。
ガンマイクは、狙った方角の音をクリアに録音することができるので撮影がとても楽になります。
それほど、雑音が多くない場所でしたら、ガンマイクを使うと、カメラの映像と音を両方撮影できるので、編集も楽になります。
そして、もう一つの録音方法は、無線のピンマイクで録音する方法です。

ソニー / UWP-D11ワイヤレスマイクセット
これを使うと、無線でカメラとピンマイクを繋げて、綺麗な音で録音することができます。無線機も、一眼レフカメラの上に取り付けて使うことができます。
このピンマイクは、とてもクオリティの高い音で録音することができます。しかも、音と映像が両方撮影できるので、編集もとても簡単です。
高クオリティの音で録音したい方はこのピンマイクが一番おすすめです。
もし、予算的に、厳しいという方は、iPhoneなどのスマホで別撮りして、あとで、音と映像を繋げる必要があります。ご自身の予算に合わせて、録音方法を検討してみてください。
4.編集工程でノイズリダクションをする
ScreenFlowやCamtasiaでノイズリダクションをするやり方と、Premiere Proでノイズリダクションをするやり方について解説します。もし、撮影時にどうしてもノイズが入ってしまった場合は、編集でノイズリダクションをしてノイズを除去してください。
4−1.ScreenFlowでノイズリダクションをする

ScreenFlowでノイズリダクションをする場合は、音声クリップを選択して、音声アイコンの「フィルタ」をクリックします。すると、「量」でノイズをそのぐらい除去するか調整できるバーでコントロールできるようになります。
あまりに、除去しすぎると、自分の声がロボットみたいになってしまうので、あまりかけすぎないように調整してください。これを使うと簡単にノイズを除去することができます。
4−2.Camtasiaでノイズリダクションをする

Camtasiaは「Audio Effects」から「Noise Removal」をクリップにドラッグ&ドロップします。すると、画面右側の「Properties」に「Noise Removal」のプロパティが表示されます。
ここで除去量を調整してノイズを除去します。これもあまりに除去しすぎると自分の声がロボットのような声になってしまいますので、注意してください。
4−3.Premiere Proで音声と映像を同期させる

まずは、別撮りした映像と音声のデータをデスクトップからPremiere Proのプロジェクトにドラッグ&ドロップします。

そして、2つのデータを選択して、右クリックをします。するとこのようなメニューが表示されます。そこで「マルチカメラソースシーケンスを作成」をクリックします。

ここで「同期ポイント」を「オーディオ」に設定します。こうすることで、別のデータの音を自動で判別して同期してくれます。
ですので、どちらのデータでもちゃんと音を録音しておく必要があります。

すると、このように元のデータは「処理済みのクリップ」に入って、新しいマルチカメラソースシーケンスができます。このシーケンスは、映像と音声を同期させたシーケンスです。
こうやって、簡単に別撮りした映像と音声を同期させることができるので、質の高い音声で録音した方をメインで使って動画編集を行うことができます。
4−4.Premiere Proでクロマノイズ除去を使ってノイズリダクションをする

新しいPremiere Proにはクロマノイズ除去というエフェクトが新しく追加されています。「エフェクト」の「オーディオエフェクト」の中に「クロマノイズ除去」が入っています。このエフェクトをクリップにドラッグ&ドロップするだけで綺麗にノイズを除去してくれます。
クロマノイズ除去はバージョン「13」から入りました。ただ、Premiere Proの「13.1.1」というバージョンではクロマノイズ除去が無くなっています。
調べたところ、このバージョンでは、バグで表示されなくなっているということで、Adobeのスタッフが質問者に回答していました。
なので、あなたのPremiere Proのバージョンが「13.1.1」の方は表示されていないので注意してください。
Adobeスタッフは、このバグを直してアップデートすることを約束していました。なので、この次のバージョンではおそらくちゃんと使えるようになっていると思います。
ただ、これを書いている現在は、最新バージョンが「13.1.1」ですので、クロマノイズ除去は表示されていません。
この場合は、Adobe Auditionでクロマノイズ除去する必要があります。
クロマノイズ除去したい素材を右クリックします。

「Adobe Auditionで編集」から「クリップ」を選択します。
すると、Adobe Auditionが起動します。

音の波形が出ているクリップを「command + A」で全選択します。そして、「エフェクト」>「ノイズリダクション/リストア」>「クロマノイズ除去」を選択します。
このような画面が表示されます。左下のボタンでクロマノイズ除去がかかっている音をオン/オフできるので音の違いを確認することができます。
真ん中のバーで除去量を調整してOKであれば「適用」をクリックします。
そして、適用したデータを保存すると、クロマノイズ除去されたデータが保存されます。
Adobe Auditionを使ってもクロマノイズ除去をすることができますので、Premiere Proのエフェクトにクロマノイズ除去がない場合はこちらを利用してください。
4−5.最適なデシベルの調整

Premiere Proは音のデシベル数をリアルタイムで確認することができます。最適なデシベル数は-6dbから-18dbの間を動いている状態です。
0以上になってしまうと、音割れが起きてしまうので、調整する必要があります。
-18db以下で動いている状態も音が低すぎて、機材によっては聞こえずらい音になってしまうので、適正値になるように音量を調整してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今後ユーデミー講師になって稼ぎたいと考えている人は、質の高い音声収録を意識して撮影してみてください。
そうすることで、ベストセラーコースになりやすくなります。
音はコース制作でとても重要な要素になりますので、この記事で紹介した機材ややり方で最適な音声で録音してください。
今回紹介した機材をまとめたリソースリストを作りました。
ぜひ、参考にしてください。