山田どうそんです。
エックスサーバーが、サイト高速化するための新サービス、「Expiresヘッダ」と「Xアクセラレータ」をリリースしました。
エックスサーバーで、WordPressを設定している人はこのサービスの恩恵を受けられるのでぜひ設定してください。
ただ、いくつか注意点もあるので、そのへんを理解した上で設定してください。設定はとても簡単です。
Expiresヘッダとは?
まずは、1つ目のサービス。Expiresヘッダについて解説します。
Expiresヘッダは、サイトの読み込み速度を高速化するための設定です。
DeNAのマーケティング調査で、サイト表示が2秒おくれると50%もの人がサイトを離脱するというデータが出ています。たった2秒でこれだけの数が離脱するんです。
サイト表示を少しでも早くすることがいかに重要かわかってもらえると思います。もちろん、離脱する率が高いということはSEOの観点からもマイナスに働きます。自分のサイト表示スピードがどのぐらいなのかは常に把握しておく必要があります。
Expiresヘッダはどんな機能なのか?ということですが、この機能は、ブラウザのキャッシュ利用を指示することができる機能です。
ブラウザというのは、GoogleChromeとかFirefoxとかSafariとかのインターネットを見るためのツールです。Windowsだったら、インターネットエクスプローラーとかEdgeとかがそれにあたります。
ブラウザというのは、一度閲覧したサイトのキャッシュを保存しておくことができます。ブラウザキャッシュを保存しておくと、再度同じサイトに訪れたときに、以前のキャッシュデータを記憶しておくので、前のデータを読み出して、高速でサイトを表示させることができるんです。
Expiresヘッダを設定しておくと、あなたのサイトに訪れた人のブラウザにキャッシュ利用を指示させることができます。
※この機能を使う際の注意点
Expiresヘッダを使う際は次のような注意点があるので事前に確認してから利用してください。
★ご注意ください
本機能の利用において、下記のような点にご注意ください。
- キャッシュしたデータを読み込むため、CSSファイル、JavaScriptファイル、画像ファイルなど対象データの更新がすぐに反映されない可能性があります。
- その場合は、ブラウザ上のキャッシュデータを削除してご確認ください。
- ブラウザ上のキャッシュデータを利用する性質上、サーバーへのアクセス回数が減るため、アクセス解析などにおいてヒット数が減少する可能性があります。
- ブラウザやサーバーコンテンツの内容によっては、Webサイトの表示が崩れるなど、 異なる動作となる場合が稀にあります。
- 設定の変更からサーバーに設定が反映されるまで最大15分程度かかります。
エックスサーバーから引用(ブラウザキャッシュ設定)
簡単に説明すると、
- サイトの変更点の更新がすぐに反映されない場合がある。
- そのときは、キャッシュデータを削除してほしい。
- Googleアナリティクスなどアクセス解析のヒット数が減る可能性があるので正しく計測できないかも。
- サイトのデザインやコンテンツによってはサイトが崩れる可能性がある。
- 設定変更から反映までマックス15分ほどかかる。
ということですね。
特にサイトが崩れると大変なので、もし設定後15分たって、サイトが崩れたら、すぐにこの設定をオフにしてください。
Expiresヘッダをエックスサーバーで設定する手順
設定は、めちゃくちゃ簡単です。エックスサーバーのサーバーパネルにログインして、「プラウザキャッシュ設定」をクリックします。
Expiresヘッダを設定したいドメインを選択します。
「変更後の設定」を「ON[全ての静的ファイル]※推奨設定」の状態で、「設定変更」をクリックします。
はい、これで設定が完了です。驚くほど簡単でしたよね。
「戻る」をクリックすると、「現在の設定」が「ON[全ての静的ファイル]」が「反映待ち」になっています。これが15分ほどしたら消えてくれます。
15分後に確認すると、このように「反映待ち」が消えています。これで設定は完了です。あとは、自分のサイトが崩れていないか確認して問題なければ、OKです。
以上がExpiresヘッダの設定でした。
Xアクセラレータとは?
続いて、Xアクセラレータについて解説します。
一点注意が必要なのですが、この機能を使えるのはエックスサーバーの新サーバーのみになっています。旧サーバーを利用している方は、新サーバーへの以降をする必要があります。
以降の方法はエックスサーバーの「新サーバー簡単移行ご利用手順」をご確認ください。
Xアクセラレータの特徴は、サイト高速化と、パフォーマンスアップと同時アクセスに耐えられるということです。
例えば、画像のアップロードスピードが早くなったり、同時大量アクセスに耐えられるようになります。最大パフォーマンスが10倍になるということで、もしも瞬間アクセスが、500アクセスしか耐えられなければ、10倍の5000まで耐えられるという驚異的な強化です。
この機能は、ぜひ設定しておきたいですね。
Xアクセラレータをエックスサーバーで設定する手順
サーバーパネルの「高速化」>「Xアクセラレータ」を選択します。
設定したいドメインを選択します。
「変更後の設定」>「ON[静的ファイル](推奨)」で「設定を変更(確認)」をクリックします。
次の画面でも「設定変更(確定)」を選択します。
この画面になれば、設定は完了です。簡単でしたね。
以上がXアクセラレータの設定です。
まとめ
エックスサーバーは、こういう高機能なサービスを無料で提供してくれるのでやはり素晴らしいサーバーです。
設定も簡単にできますし、初心者でも簡単に使えますので、エックスサーバーを利用していない方は、エックスサーバーを利用することをおすすめしたいですね。