【ビジネス心理学 #05】ヴェブレン効果について

人はなぜハイブランド品などの高額なものを購入するのでしょうか。

今回はこの心理に関係するヴェブレン効果について記事にしたいと思います。

ヴェブレン効果とは

ヴェブレン効果とは、様々な感情と結びつきます。

例えば「認められたい」や「優越感」、「自尊心」などの感情と結びついているので、人間が本来持ち合わせている基本的な欲求で、このような心理に活用するのが今回紹介するヴェブレン効果です。

簡単にいうと、ほとんどの高級ブランドはそこに訴求しているとお伝えしても過言ではありません。

もちろん単純にブランド品の柄が好きだったり、フォルムが好きだったり、購入にあたる要素はありますが、1番の理由は「自分は高価なブランド品を持っている」という心理に働きかけています。

また、高価なブランドになればなるほど顕著に働きます。

例えば、高級車を購入する人は乗り心地で購入しているわけではありません。

つまり、人は「認められたい」「特別な存在でいたい」と常に思っている為、高級ブランドはそこに訴求したビジネスモデルなんです。

ビジネスでこのような戦略を打つ際に重要なのは、希少性がないといけないというところです。

ヴェブレン効果をあなたのビジネスに取り入れるなら、「希少性」「認められたい」という心理に働きかける為に、価値があり、他では手に入らないという特別感を出すことによって購入してもらいやすくなります。

注意点

このヴィブレン効果は上記で述べたように、高級ブランドでも活用されていますが、悪用されているケースもあります。

それは情報弱者向けのビジネスです。

あまり知識がない人に対して仕掛けるビジネスモデルのことで、ネット界隈は8割ほどを占めています。

いわゆるビジネス系インフルエンサーは、有名でも大体情報弱者向けにビジネスを行っているため、購入する側は気づかずお金を払ってしまうんです。

ただ、そのような有名なインフルエンサー達はそこまで悪質ではないんです。

月に1,000円から高くても10,000円程度で、仮に被害に遭ったとしても、そこまで人生が変わる被害にはほとんどなりません。

しかし、本当に悪質な人達もいます。

それは、例えばビジネス未経験者の「お金を稼ぎたい」という人の弱みに漬け込んで、150万円や200万円の商品を売る人たちです。

このような人たちは結構存在し、そこで利用されているのがヴェブレン効果なんです。

人は、「高いもの=良いもの」という心理に基本的になりやすい為、情報弱者の人というのは「高いもの=いいもの」「安いもの=悪いもの」と思い込む傾向があるんです。

つまり、高ければ高いほど「購入したら成功する確率が高くなる」と盲信している人が多いということです。

だからこそ情報弱者向けに、悪質なビジネスをしている人は中途半端な価格にしません。

例えば30万円や50万円など中途半端な価格ではなく、あえて150万円や200万円と、非常に高い料金にします。

それによって、「これを買えば人生が変わる」「借金をしてまで買わないといけない」という心理にさせて高い商品を購入させるんです。

「高いもの=いいもの」とは限りません。

もちろん、高いものがいいものである可能性は高いです。ブランドバックはいい素材を使っていますし、高級車はそれなりの価値のある車です。

しかし、情報コンテンツビジネス系というのは高いからといっていいものだとは限りません。

高いものでいい商品ももちろん存在するので、高いからダメというわけではありません。

ここで重要なのは、あなたはその商品がその値段に見合った価値があるのか見定める”目”を養わなければいけないということです。

「高いもの=いいもの」という心理は僕を含めて皆さんデフォルトとして備わってるのを知っておくことが重要になります。

最後に

今回紹介したヴェブレン効果というのを、あなたがビジネスで仕掛けている場合は正しく使って下さい。しっかり価値のある高価なもので、尚且つそれに見合った価値、それ以上の価値を提供することでお客さんの満足度が高くなります。

正しく活用することは非常に重要なことで、高価なものをより価値のあるもので販売することで、「価値のあるもの、他では手に入らない」という心理にさせることが出来ます。

例えば、非売品で高価なもの、他では手に入らなものというような見せ方をしてセールスをすると成約率が上がったりします。

今回紹介した心理はビジネスに非常に役立つので正しく活用してみて下さい。

ABOUT US
山田 どうそん
Udemy受講生2万人以上の自動化マーケティング講師。ビジネスはオンラインで完全に自動化させることが最も重要だと思っている。偽の自動化ではなく本物の自動化しか興味がない。Udemy→海外ツールを使ったマーケティングファネル→サブスク。自動化にはこの3つのスキルが重要でそれ以外のスキルは不要。何より優先すべきは時間。