【ビジネス心理学#15】断るのが苦手な人に届けたい!NOの伝え方

今日のビジネス心理学はNOの伝え方というテーマについて記事にしたいと思います。

”NO”というのは断るという意味です。
断るというのは正直言いずらいですが、どうやって伝えれば角が立たないかという話をしていきたいと思います。

例えば、あなたがサラリーマンであれば、上司の方に「飲みに行こう」誘われた時に「行きたくない…断りたい」と思うことがあると思います。

断るのが1回2回だったら角が立たないと思いますが、3、4回目と断りが多いと、どうしても「なんだコイツ!」と思われるかもしれないと気になりますよね。

僕もこれを読んでいるあなたと同じように、人に何か誘われた時に断るというのは心理的に抵抗があります。

これには大きく2つの心理があると思います。

  • 相手に無視されたり、仕事をもらいなくなるという心配
  • 相手を不快にする心配

そのため、NOを伝えることは結構技術が必要です。

そこで今回はこう伝えたら相手は傷つきづらいし、角が立ちづらいという内容をお伝えします。

NOの伝え方

頼み事や誘い

NOを言うときに非常におすすめな方法は、飲みに誘われた例だと「行きたいんですが、今日は予定があります」というように、”行きたいんですが”というワードを入れるだけで随分違うんです。

自分は”行く”という行動に前向きであり、行きたい気持ちがあるが、予定があるから行けないというニュアンスを出すということです。

相手が1番嫌なことというのが、例えば部下など誘った相手に、嫌われているのではないか、避けられているのではないかという心理です。

しかし、「行きたいけど用事がある」と伝えることで、誘った上司を嫌っているのではなく”予定があるから行けない”というニュアンスになるということです。

ただ、これだけでは弱いです。

それでは、僕がこのような場面であったら下記のように伝えます。

「すごく行きたいのですが、僕は仕事でも結果を出したいので、今英語の勉強をしているんです」

このような前向きな断り方をすることで、上司の方も「頑張っているから、邪魔するのはよくない」という心理になりますよね。

逆に、お酒が苦手、時間の無駄だと、はっきり言ってはいけません。

断るときは、相手の気持ちのことも気を遣って、行きたいが、将来のためにやりたいことがあると伝えることで、相手も「頑張っているんだ」とプラスの評価に変わります。

このように断り方1つで、人に好かれるか、嫌われるか決まってしまいます。

人に嫌われているようだと、何をやってもうまくいかないんです。

自分の思っていることをなんでも伝えれば良いと思っていて、上記の例では「お酒が嫌いなので…」や「時間の無駄なので…」と相手に伝えてしまう人というのは、ビジネスもうまくいかないんです。

なぜなら、相手のことを何も考えていない発言だからです。

ビジネスというのは、基本的にお客さんに価値を届け、喜んでもらうというのが仕事です。

ということは、そういう配慮というのは、一事が万事で繋がっているんです。

だから、仮に上司や同僚などとの人間関係もうまくできないという人は、ビジネスもうまくないです。

ビジネスも同じ人間関係です。

あなたが、将来起業したいのであれば、今勤めている会社の中でどうしたら相手が不快に思わないか、気持ちが良い気分になるのかを意識して気を使うと良いと思います。

無茶振り

そしてもう1つよくあるのが、無茶振りされることです。

こういう時のテクニックを紹介します。

例えば上司に、自分には厳しい無茶振りをされた際に「できません」と断るのではなくて、代替案を提示するとことです。

「これも良いですが、逆にこの提案はどうでしょうか」というように、代替案をすることによって、自分の意見を通しやすくなります。

すると、自分がやりたいこともやりやすくなります。

ロバート・B・チャルディーニの『影響力の武器』という本をご存知でしょうか。
ビジネスを行っている方のほとんどが1度は読んだことがあると思います。

この本で述べられていたのが、カチッサー効果です。

これは、人はある特定の言葉を言われると行動してしまうという心理です。

有名な話ですが、「コピーさせて下さい」と頼んだ場合と「コピーしないといけないのでコピーさせて下さい」と頼んだ場合、どのくらい受け入れられたかというと、単純に「コピーさせて下さい」と頼んだ場合は、受け入れられた確率が6割ほどだったのにも関わらず、「コピーしなければいけないのでコピーさせて下さい」と頼んだケースというのは9割近くになったという話があります。

言ってることは一緒で、どちらもコピーしないといけないのは当たり前です。

では何が違うのかというと、「コピーをしなければいけない」という理由を言っただけなんです。

これによって、成約率が上がったという研究データが出ています。

つまり人は、理由を言われると受け入れる傾向があるということなんです。

最後に

プレゼンが上手い人や人に何かをお願いするのが上手い人というのは、必ず理由を言います。

お願いするのが下手な人というのは、「〇〇させて下さい」としか言わないんです。

相手に「何で?」を説明するか、しないかで全く受け入れてもらえる確率が変わります。

是非、誘いを断る際は先に前向きであることを伝えることと、相手に自分意思を伝えたい場合、「〇〇しなくてはいけないので」という理由をつけるということを覚えておいて下さい。


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山田 どうそん
Udemy受講生2万人以上の自動化マーケティング講師。ビジネスはオンラインで完全に自動化させることが最も重要だと思っている。偽の自動化ではなく本物の自動化しか興味がない。Udemy→海外ツールを使ったマーケティングファネル→サブスク。自動化にはこの3つのスキルが重要でそれ以外のスキルは不要。何より優先すべきは時間。