オンラインサロンの作り方【サブスクリプションモデル構築の重要性】

こんにちは、山田どうそんです。

僕は現在、OMBという会員制のサブスクリプションサービスを提供して毎月安定したビジネスモデルを構築しています。

あなたがもし今後オンラインサロンのビジネスをスタートさせたいと思っているのであれば僕が伝える重要なポイントを意識して企画をしサービスをスタートさせることをオススメします。

オンラインサロンは最近流行っていますが、多くの人がうまく行かずに継続を断念しています。

なぜなら、サブスクリプションは、仮に低価格でも毎月支払いが発生するという痛みが発生するからとても難しいんです。

金額以上の価値を提供できなれば価格の安い高いにかかわらず入ってもらうことはもちろん、継続してもらうことも難しくなります。

だからこそ正しい知識を身につけてしっかりと運営することが必要になってくるんです。

サブスクリプションで大成功したAdobe(アドビ)社の事例

PhotoshopやIllustratorという世界最高基準のウェブツールを販売しているAdobe社をご存知ですよね?

Adobeは2011年まではパッケージ型の商品としてDVDで商品を販売していました。

10万円や40万円という高額な価格帯で一回買い切りで販売していたんです。

その時期のAdobeの売上は約3400億円ありました。

しかし、2012年にアドビの会長兼CEOであるシャンタヌ・ナラヤンが今のサブスクリプションモデルであるCreative Cloud(クリエイティブクラウド)の事業をスタートさせました。

でも実は、これまでパッケージ型で販売している商品をサブスクに変更しようと提案したときに多くの社員が反対したそうです。

それはそうですよね。すでに3400億円の売上がある事業の根本を変更するわけですから、リスクを考えると二の足を踏むのは当然です。

でも、シャンタヌ・ナラヤンはCreative Cloudをスタートさせます。

そこで、どうなったかというと、事業は右肩上がりで伸びていき、2019年には一兆円を突破しました。

これが、Adobeの売上高の推移です。

2015年から急激に伸びているのがわかると思います。

これによって、株価も大きく伸びていきます。

Adobe社が何をやったのか?

それは、たった一つ。決済手段を変えてサブスクリプションモデルを導入しただけです。

これによって、毎月安定した収益を得られるビジネスモデルを作ることができ、Adobe Stockなどの写真素材サービスをスタートさせたり、新しいツールを開発したりとさらにサービス価値を高めることに成功しています。

オンラインサロンが大事なのではなくサブスクリプションモデルが大事

最近、オンラインサロン、オンラインサロンと流行っているので誰でも参入しようとしていますが、大事なのはオンラインサロンではなく、サブスクモデルが大事なんです。

決済手段をサブスクリプションにして継続してもらっていることが大事だということです。

本質を間違えないようにしてください。

サブスクモデルという大きなカテゴリがあり、その中の一部にオンラインサロンがあるというイメージです。

この本質をしっかりと理解した上でオンラインサロンを作るための基礎知識を学んでください。

サブスク成功3つのポイント

サブスク成功の鍵は次の3つの要素が入っているかどうかです。

  1. お得感があるかどうか
  2. 悩み解決ができるかどうか
  3. 便利かどうか

これらの要素全てが入っていれば結果が出やすくなります。

僕が提供しているOMBというサービスはこれら全ての要素が入っています。

僕のOMBのサービスは、次の通りです。

定価24,000円のコース50コース以上が受け放題です。(お得)

インターネットのビジネスで毎月安定した収益を作るためのビジネスモデルを教えています。(悩み解決)

学習環境が、Teachableという海外のプラットフォームを使っているので倍速にできたり自動再生ができたりします。さらにスマホでもPCでも快適に学習することができます。(便利)

このように僕が提供しているサービスには3つの要素がしっかりと入っているので継続率が高く、多くの人に利用してもらうことができています。

4種類の主なサブスクモデル

サブスクモデルには大きく次の4種類があります。

  1. 定期購入モデル
  2. 頒布会(はんぷかい)
  3. 会員制モデル
  4. レコメンドモデル

定期購入モデル

このモデルは習慣性のあるものを提供しているサブスクモデルです。例えばサプリメントや水などがこのモデルにあたります。

頒布会(はんぷかい)

日常的に使う物や、たくさんあって選ぶのが大変なものがこのモデルです。例えば、食品や化粧品などがこれにあたります。

会員制モデル

時間や金額に制約が起こりがちなものです。インターネットのサブスクモデルはほとんどがこれにあたります。Adobe社のサービスもこれにあたりますし、オンラインスクールなどのデジタルコンテンツもこのモデルに入ります。僕が提供しているOMBもこのモデルです。

レコメンドモデル

不確定要素が多くて、お客さんの嗜好や特性に左右されるものです。例えばファッション系のサブスクモデルはこの典型です。食品などもこのようなモデルで提供しているサービスがたくさんあります。

オンラインサロンについて

今回のテーマであるオンラインサロンは3番目の会員制モデルの一つです。

このように、オンラインサロンというのはサブスクモデルという大きなビジネスモデルの中の一つだということがわかってもらえると思います。

それでは、ここからはオンラインサロンについて深堀して解説していきます。

オンラインサロンとは

オンラインサロンというのは基本的にはキャラクタービジネスです。

簡単に説明すると、クローズドな継続課金型のファンクラブコミュニティになります。

ファンクラブコミュニティとして次の4つの要素が求められています。

  1. 縦のつながりではなく横のつながりになっている
  2. 単純にその人のパーソナルな情報が欲しい
  3. 役立つ情報が欲しい
  4. リアルで会員同士で交流がしたい

この4つの要素を求めて会員は入会してきます。

なので、企画する段階でこれらを意識してオンラインサロンを作る必要があります。

組織とコミュニティの違い

オンラインサロンを正しく運営する上で組織とコミュニティの違いを知っておくことはとても大事なことです。

組織の代表的なものと言えば、「会社」があります。

組織である会社というのは、目標や成果物が自分たちの外側にあるのが基本です。

例えば、売上を上げる。これは成果物が自分たちの外側にありますよね。

逆にコミュニティというのはメンバー同士の繋がりを大事にしていて、目的が自分たちの内側にあります。

自己成長やライフスタイルの充実などのように成果物が内面的な部分にあるんです。

これが、組織とコミュニティの大きな違いです。

今の時代、多くの人がモノを買うことではなく、自分の内面の豊さを求め、そこにお金を使う時代になっています。

だからこそ、時代にマッチしたオンラインサロンが人気を集めているんです。

オンラインサロンに求められるコミュニティとは

オンラインサロンに求めるコミュニティには大きく次の2つの要素があります。

  1. 共通の価値観と目的を持っている人が集まっているかどうか
  2. 安心で安全な環境で周りと一緒に成長していけるかどうか

この2つの要素を意識してオンラインサロンを作る必要があります。

オンラインサロンで参加者が得られる4つのメリット

オンラインサロンに入ることで利用者に次の4つのメリットを提供する必要があります。

  1. 環境を変えられる
  2. 学びがある
  3. 心が安心できる居場所がある
  4. 情報選択の手間を減らしてくれるキュレーション的な役割がある

環境を変えられる

人は毎日の変わりばえしないライフスタイルに不安を感じていますし、飽きています。あなたのオンラインサロンに入ることによって環境を変え、これまでと違った自分に変わりたいと思っています。

人は環境の生き物です。環境を変えて自分の求める結果を変えられる要素をサービスの中に組み入れて、そこをアピールしてください。

学びがある

利用者はあなたから学び、成長したいと思っています。だから必ずこの学びの要素を入れることが大事です。そうしないと、入っても継続してもらうことが難しくなります。

このオンラインサロンに入って色々勉強になる。学びになると思ってもらうために、学びの環境をしっかりと整えてください。

心が安心できる居場所がある

人は一人では生きていけない生き物です。何か自分が安心できる場所を求めています。あなたのオンラインサロンがそのような安心できる場所になった場合、長く継続してもらうことができます。

どうやったら利用者が安心できる場所としてオンラインサロンを活用してもらえるか考えてみてください。

情報選択の手間を減らしてくれるキュレーション的な役割

多くのかたが日々忙しく仕事をしています。そんな中で、あなたの専門分野の情報を価値ある情報として配信してもらえると利用者は大きな時間の節約になります。

定期的に、価値ある情報をニュースのようにまとめて配信することでそこに大きな価値を見いだしてもらえるので継続してもらいやすくなります。

オンラインサロンとしての主な4つの機能

ここでいう機能というのは、サービス提供する内容です。

どのようなサービスを提供するのかということになります。

オンラインサロンでは次の4つの機能を持たせるようにすることで成功しやすくなります。

すべての要素を入れる必要はありませんが、多ければ多いほどオンラインサロンとしての価値が高くなります。

  1. 情報コンテンツの配信
  2. マッチングや出会いの場
  3. ゆるやかな企業体
  4. ギルド型の相互扶助

情報コンテンツの配信

動画コンテンツやメルマガなどで、あなたの専門分野の情報コンテンツを配信しましょう。これは、一番ベーシックな要素ですので、必ずしっかりと定期的にコンテンツを配信できるようにしましょう。

マッチングや出会いの場

同じ価値観を持っている人通しの出会いの場を作ることでオンラインサロンとして価値が高くなります。

ゆるやかな企業体

これはオンラインサロンの種類にもよりますが、オンラインサロンに入っていることで仕事がもらえるというケースです。

例えばライティング系のオンラインサロンを運営していて、オーナーがライティングの仕事を企業からごっそりと受注できる場合、利用者に仕事を振ってお金を稼いでもらうことができます。

ギルド型の相互扶助

ギルドというのは同業者組合や相互扶助を目的としたものです。同じような人たちが集まって相互に助け合う環境です。

例えば、プログラマーは常に最新情報を学び続けなくてはいけません。そのような場合に同業者同士で情報交換したり助け合ったりする環境があれば参加者にはとても大きなメリットになります。

日本で唯一のオンラインサロンプラットフォームDMMオンラインサロン

昔はいくつかオンラインサロンのプラットフォームがありましたが、DMMオンラインサロンに買収されて、今では日本で唯一オンラインサロンのプラットフォームとしてDMMオンラインサロンが有名です。

DMMオンラインサロンは審査制で、審査に通ると、DMMオンラインサロンのプラットフォームでオンラインサロンを販売することができます。

DMMオンラインサロンで有名な堀江貴文さんのオンラインサロン

DMMオンラインサロンで最も有名なオンラインサロンの一つは堀江さんの堀江貴文イノベーション大学です。

現在、11,000円で約1500人の方が参加しています。

このオンラインサロンだけで毎月約1500万円の売り上げが上がっています。

キングコング西野さんのオンラインサロン

西野さんはDMMオンラインサロンを利用していませんが、有名なオンラインサロンですので紹介します。

最近オンラインサロンで有名なのは芸人のキングコング西野亮廣さんの「西野亮廣エンタメ研究所」があります。

これは、月額1,000円で現在約3万人が登録していると言われています。

オリエンタルラジオ中田敦彦さんのオンラインサロン

中田さんも、DMMオンラインサロンではありませんが、有名なのでご紹介します。

芸人の中田敦彦さんのオンラインサロンも有名です。最近はユーチューバーとして活躍していて「中田敦彦YouTube大学」を運営しており、100万人を突破しています。

ただ、最近ではチャンネル登録数を非公開にして、Twitterもすべて削除されています。

理由は不明ですがビジネス面で方向転換したのかもしれません。

中田さんが運営しているオンラインサロンはPROGRESS ACADEMIAというサロンで、月額5980円です。

サービス内容は以下のようになっています。

  • 「YouTube大学」収録の生観覧
  • 毎週土曜日の生配信「朝の会」
  • 週1ジョギング「PROGRESS-RUN」
  • 毎月1回の会員集合イベント
  • 年2回のサロン合宿「修学旅行」
  • 会員限定メルマガ

オンラインサロン4つの型

オンラインサロンには大きく4つの型があります。

  • 私塾型
  • キュレーター型
  • 交流型
  • 共同プロジェクト型

もちろんすべての要素を持っているオンラインサロンを運営するのがベストですが、その中でも自分はどの分野に力を入れるのかを意識すると自分のオンラインサロンの型を作れると思います。

それぞれ、型によってオーナーに求められる資質がありますので、その辺を意識してどこに力を入れるのかを考えてみてください。

私塾型

専門家として人に教えられることがある方は私塾型がおすすめです。

オーナーであるあなたのスキルを知りたいと思っている人が一定数いる場合は、非常に成功しやすいモデルです。

僕のOMBはこちらの型をメインで採用しています。インターネットのビジネスで稼ぎたいという方にオンラインスクールとして月額でサービス提供しています。

キュレーター型

その分野のヘビーユーザーがいたり、そのジャンルの物事の良しあしをわかりやすく伝えられる場合はこちらのモデルがおすすめです。

もしあなたがそのジャンルの最新の情報が集まってくる方であればこちらのモデルでサービス運営をすることもできます。

例えば2017年に仮装通貨がとてもはやりましたが、当時仮装通貨系のキュレーター型のオンラインサロンが流行りました。

日々情報が目まぐるしく変わる中で最新の情報を求めて多くの方がオンラインサロンに入会して情報を得ようとしました。

交流型

あなたが主催するなら参加するというファンが一定数いたり、人が集まる場所を企画することが大好きな方であればこちらのモデルもおすすめです。

特定のテーマに関心がある人同士が集まる環境があまりなくて交流の場を作るだけで喜ばれるようなジャンルであれば成功しやすくなります。

よく、オンラインサロンをやろうとしても、できないという方の中に「自分には何も教えることがないからできない」という方がいます。

そういう方は、このような交流型のオンラインサロンを運営することで、価値を提供することができます。

共同プロジェクト型

オーナーのあなたが一人では抱えきれないようなプロジェクトを持っている場合におすすめのモデルです。

会員と一緒に成長していきたいなどのメッセージを伝えることで共感した人が入ってきます。

あなたの人間性が好まれていて一緒に仕事をしたいという人がいる場合におすすめのモデルです。

例えばプログラマーなどがこのようなオンラインサロンを運営すると一緒に共同でプロジェクトを運営したり、クラウドファンディングなどで一緒に企画をしたりすることができます。

周りから見た3つのポジションを知る

あなたが情報配信するときにどのようなポジションでメッセージを届けるかによって集まってくる人が変わります。

自分がどのポジションに一番向いているか考えてメッセージを伝えることで成功確率が違ってきます。

ポジションには大きく次の3つがあります。

  • 先生ポジション
  • 仲間ポジション
  • 応援されるポジション

先生ポジション

専門知識があって実績がある方はこちらのポジションをとるのが最もおすすめです。ただ、このポジションをとる場合、一目でわかるような実績を出せるかどうかがポイントです。

例えば、本の著者で10万部のベストセラーとか、ブログで50万アクセスあるとか、YouTubeでチャンネル登録数10万人いるとか、Udemyで生徒が1000人以上いるとかです。

このような誰が見ても一目で「その分野の専門家だな」と提示できるものがある方は先生ポジションをとっても説得力が生まれて多くの人にメッセージを届けることができます。

逆に実績がない人で先生ポジションをとってしまうと、胡散臭く思われたり、説得力がなくて偉そうにとらえられたりする可能性があります。

まだ思ったような実績を出せない方は次の仲間ポジションをとることをおすすめします。

仲間ポジション

このポジションは上からなにかを教えるというスタンスをとるのではなく、一緒になしかを成しとげましょうというような共感をベースにしたスタンスをとります。

そうすることで同じ価値観の人が集まってきて一緒に成長しようという流れで人を集めることができます。

このポジションをとった場合、あなたと同じようなスキルの人が集まるので、ビジョンを掲げることが大事になります。

そのビジョンに共感した仲間が集まってきて、オンラインサロンが活性化してきます。

ビジョンに関しては、この後に紹介しますので、そちらを参考にしてください。

応援されるポジション

このポジションをとれる人はかなり限られていますが、人によっては可能です。

例えば、アイドルなどはこのポジションでビジネスをやっている典型的な例です。

あなたを応援してくれるようなファンを作れるようであればこのポジションのオンラインサロンを運営するのも選択肢の一つです。

このポジションの場合は、人格や性格、ルックスなどの魅力で集めるオンラインサロンになります。ビジョンを掲げて応援してくださいというスタンスで運営すると成功しやすいです。

最近はやっているクラウドファンディングなども基本的にはこのジャンルのビジネスモデルになります。

ただ、このポジションは僕も含め一般人にはなかなかとりづらいポジションですので、「自分は普通だな」という方は、先生ポジションか仲間ポジションをとったほうがいいです。

サロンのテーマを決めましょう

ここまでオンラインサロンの基本的な知識について解説してきました。ここからは実際にあなたに手を動かしてオンラインサロンの企画を作ってもらえたらと思います。

自分のできることを洗い出す

オンラインサロンのテーマを決めるときに次の3つの要素を一度洗い出してみてください。

  • 自分に関心があること
  • これまで投資してきた時間とお金
  • 目的や気が付いたこと

この3つを洗い出してその中で自分がもっともオンラインサロンとして運営するのに最適なテーマを決めていきます。

例:デザインに関心がありこれまでデザインに関して時間とお金を投資してきた。Photoshopなどでバナーを作ったりデザインをしていると時間を忘れて没頭できる。この分野のことを自分でもさらにスキルアップしたり、多くの人にデザインのすばらしさを伝えたい。

このように自分のことを洗い出すことでやりたいことが明確になります。

テーマとポジションで方向性を決める

自分がやりたいことを決めたら今度は自分がどのポジションでオンラインサロンを運営していくかを考えていく必要があります。

これは、今後コンテンツ制作をしてメッセージを伝えていくうえで重要な部分です。

自分のポジションは先生ポジションなのか?仲間ポジションなのか?応援ポジションなのか?。

そのポジションでコンテンツ配信していくのか決めてください。

そこにプラスして自分が扱いたいテーマをかけあわせます。そうすることで自分がやりたいオンラインサロンの方向性が決まります。

例:Photoshopでデザインを教える×仲間ポジション

このようにテーマとポジションを掛け合わせてみてください。

オンラインサロンに誰を集めるのか?

オンラインサロンのテーマを決めたら今度は誰をお客さんにするかを決めていく必要があります。

オンラインサロンに課金してまでサービスを受けたいと思っている人を洗い出しましょう。

次の2つを意識してターゲットを設定してみてください。

  1. 集めようとしているひとの悩みはなにか?
  2. その人は悩み解決のためにどんな行動をしていてどんなことにお金を使っているのか?

超重要な価格戦略

ここからは、オンラインサロンを運営する上で重要な価格戦略を話をしていきます。

あの有名な京セラの稲盛和夫さんは次のような言葉を残しています。

価格こそ経営

つまり、ビジネスで成功できるかどうかの重要な要素として価格設定があるわけです。

しかし、多くの人が価格をどのように設定していいかわからず適当に決めてしまっているのではないでしょうか?

価格設定で重要なのは、お客さんが喜んで払ってくれる最高の金額を付けることが重要です。

これを「値ごろ感」といいます。

適切な価格を設定する方法

価格はオンラインサロンのテーマによってある程度相場があります。

そのため、まずは自分が運営するオンラインサロンの相場を競合リサーチして調べてみてください。

ある程度その適正範囲内で設定することで結果を出しやすくなります。

そして、提供する価値を明確にして継続率を高める工夫をすることがとても重要になります。

どんな商品でも高単価で売ればいいは間違い

たまにこういう勘違いしていることを言うひとがいます。

どんな商品でも商品価値はお客さんが判断する物だからどんなものでも高単価で売ればいいんだよ。

ハッキリ言ってこんな考え方はもう古いし、これからの時代は通用しません。

なぜなら消費者行動は昔と大きく変わってきているからです。

消費行動「DECAX」を知る

現代人の消費行動のフレームワークとしてDECAXと言うのがあります。

まず、お客さんに発見してもらいます。

そして、次にお客さんと関係構築をします。

お客さんはあなたがどう言う人なのか確認をします。

そして、あなたのオンラインサロンを購入します。

ここまでは、これまでと同じかもしれません。

しかし、SNS時代はここからが違います。

体験して、それをSNSで共有するんです。

つまり、もし、あなたが「商品価値はお客さんが判断するものだから、どんな商品でも高単価で売ればいい」などという浅はかな考え方でビジネスをしていた場合、粗悪な商品を高単価で売って、もしお客さんが後から「これは相場よりも高い」と認識したらどうなるでしょうか?

SNSで悪評を広げられる可能性があると言うことです。

今の芸能界を見てください。もう、どんなことでも明るみになり隠すことはできません。

これは、我々ビジネスをやる人にも言えることで、しっかりとした価値のある商品を提供していなければ、もうビジネスを継続的にやっていくことはできなくなるんです。

サブスクモデルは、粗悪な商品を売ることはできません。なぜなら、ダメならすぐにやめられてしまうからです。

サブスクモデルを提供すると言うことは、それだけで本物の価値あるビジネスをやると言うことと同義語だと言うことなんです。

これからは、本物しか残っていかない時代です。こういう時代だからこそ、サブスクモデルはより大きなチャンスがあるとも言えます。

値ごろ感の4つの段階

価格設定で大事な要素の一つは値ごろ感だと言う話をしました。

値ごろ感には大きく次の4つの段階があります。

  1. 安すぎて怪しい
  2. 安いけどいい商品
  3. 高いけどさすがだ
  4. 高すぎて買えない

安すぎて怪しい

人は、「安い=粗悪なもの」という思い込みがどうしてもあります。この状態は粗悪なお客さんを集めてしまいますし、信用してもらえないので購入してもらいづらくなります。ただ、価格が安いだけだとお客さんにこの部分の要素だと思われてしまうので注意が必要です。

安いけどいい商品(ここを狙う)

これは多くの人に購入してもらいやすい戦略です。ユニクロの戦略はここになります。安くてもいい素材でおしゃれな洋服を販売したことでユニクロは多くの方から指示されました。たくさんの人にサービスを提供したい場合はこちらの価格戦略を選択してください。

高いけどさすがだ(ここを狙う)

ダイソンやAppleはこのポジションです。商品は高いけどみんなが認めているのでブランド価値として購入したくなります。このポジションは、少ないお客さんで大きな売上を作ることができるので、質の高いお客さんだけを相手にできるというメリットもあります。この部分の価格戦略は是非目指したいところです。

高いすぎて買えない

価格を高くすることで商品価値を高く見せることができますが、ただ高いだけだとそもそも高すぎて買えないという可能性があります。値段をただ上げるだけだとこの部分に入ってしまうので気をつける必要があります。

値付けのやり方実践編

値付けには大きく3つのやり方があります。その中で最も効果的なのは一番最後に紹介しているお客さんの値ごろ感で決める価格設定になります。

ライバルに合わせる「競争基準型価格設定」

これは、ライバルの価格帯をチェックしてそれに合わせる手法です。

メリットは、ライバルとあまり差がないので、価格設定で大きく外す心配がないということです。しかし、デメリットは、価格決定の主導権を自分で手放していることになるので、一歩間違えると、安さ勝負になりやすいので注意が必要です。

吉野家やすき家などの牛丼業界はまさにこの価格設定で常に金額をライバルに合わせています。

体力がない会社や個人がこの価格設定をしてしまうと、利益を圧迫してうまくいかなくなる可能性があるので気をつけてください。

コスト積み上げで考える「コスト基準型価格設定」

これは、コストに利益を載せて決める方法です。電力会社やユニクロなどはこの手法になります。

ユニクロはコストを徹底的に削ったことで良質なのに安く、それでいて利益がしっかりと出るビジネスモデルを作ることができました。

デメリットは、お客さんの値ごろ感を無視しているので、「高いな」と思われてしまう可能性があるということです。

お客さんにとってはどのぐらいコストがかかっているかなんていうのは全く関係がありません。

コスト基準型価格設定は、コストを下げて価格を下げることができれば大きなメリットがありますが、あまりにコストがかかりすぎて、値段が上がってしまうと、いい商品でも高すぎて買えないという状態になる可能性があるので注意が必要です。

お客さんの値ごろ感で決める「価値基準型価格設定」(ここで価格設定をする)

お客さんが「この値段なら出してもいいかな」という価格帯付近で設定するやり方です。

もし、あなたが価格を上げたければ、お客さんが満足するような価値の高い商品を作る必要があります。

しかし、これはお客さんが納得して購入してくれる価格設定のやり方なので、一番目指すべき価格戦略のやり方になります。

値ごろ感を調べる方法

値ごろ感を調べる方法は大きく2つです。

  1. ライバル調査をする
  2. 見込み客や顧客に直接聞く

これが、価格設定で値ごろ感を調べるときに最もオススメな方法です。

あなたの商品が売れない理由は大きく2つしかない

あなたがもし「自分のオンラインサロンが思ったように売れないな」と思ったら、その理由は大きく2つです。

  1. 商品に魅力がない
  2. 値ごろ感がない

どちらに原因があるか価格戦略の重要な要素とあなたの商品をいまいちど見直して考えてみてください。

オンラインサロンのコンセプトを決める

コンセプトをわかりやすく説明するとしたら「あなたのサービスを通してお客さんに提供する価値の約束」だと思ってもらうとわかりやすいです。

例えば、僕のビジネスのコンセプトは次のようになります。

自分のすでに持っているスキルを、動画ビジネスにしてサブスクモデルを導入してもらう。そして、安定収入の自動化ビジネスモデルを作れるようになってもらうこと。

僕のコンテンツを見たり、購入してもらったら、このような未来が手に入りますよ。という約束です。

もっと具体的に説明すると、

  • 誰のどんな悩みを?
  • どんなサービス提供や活動を行って
  • 解決したらその人はどうなるのか?

ということを明確にしたものだと思ってください。

コンセプトの3つの役割

コンセプトは次の3つに影響する重要な部分です。

  1. 集客に影響する
  2. 運営に影響する
  3. 質の担保の維持に役立つ

とても重要な要素なのでオンラインサロンをスタートする前にしっかりとコンセプトを明確にしてください。

コンセプトを作る4つのポイント

コンセプトを作るときには次の4つのポイントをまずは洗い出してください。

  1. 誰が?
  2. 何に悩んでいて?
  3. サロンはどんな価値を提供して?
  4. どのようなゴールを達成してもらうのか?

先にこの4つを明確にしておくことで、コンセプトを作りやすくなります。

オンラインサロンのビジョンを決める

これは、必ず必要だというわけではありませんが、ビジョンを決めておくとよりベターです。

ビジョンという言葉はいまいちよくわかりづらいのですが、「プロデュース能力」という本を書いている著者の佐々木直彦さんが次のように定義していたのがわかりやすいので紹介します。

ビジョンとは、現状から飛躍しているが、現実を信じることができる未来像

いわゆる、「夢」みたいなイメージなんですけど、現実味をおびているものだと思ってもらうとわかりやすいと思います。

ビジョンを語るとあなたが運営するオンラインサロンとオーナー自身が魅力的に見えます。

人は、最終的にビジョンに共感して行動します。オンラインサロンの継続率もビジョンを掲げて運営した方が高くなります。

ビジョンを語るのか?それともノウハウを語るのか?

ビジョンを語って人を集めるのか、ノウハウを語って人を集めるのかで集まる人が全く変わります。

ノウハウを語ると次のような人が集まりやすくなります。

  • ノウハウを学びたいという依存体質の人が集める
  • オーナーが一人でできること以上の成果が生まれづらい
  • オーナー以上の人がサロンに入ってこない

逆にビジョンを語ると次のような人が集まりやすくなります。

  • ビジョンに共感した仲間が集まる
  • 自分以上の優れた人が集める
  • メンバーが各自で自分の強みを生かして動こうとして自発的になる

このように、ビジョンを語った方が多くのメリットがあります。

ノウハウの魅力ではなくオーナーの魅力でオンラインサロンを運営した方が、継続率も高くなりますし、運営も楽になります。

可能な限り、ビジョンを語るようにしましょう。

ビジョンの作り方

ビジョンを作るときに次の4つの要素を意識して作ってみてください。

  • 現実と未来となるビジョンを把握する
  • 独自の切り口を用意する
  • 大きなビジョンの中のオンラインサロンは最初のステップだというイメージを伝える
  • 会員がある程度自由に動けるようにする

あまりにかけ離れたビジョンは、ただの夢物語に聞こえて現実味がありません。しっかりと現実と未来のビジョンを把握して、魅力的なものにしてください。

それと、自分自身の独自の切り口を作るようにしましょう。誰かの真似をするのではなく、自分ならではの切り口を作るのがオススメです。

オンラインサロンは、将来達成するビジョンの中の最初のステップだということを伝えることが大事です。入って終わりではなく、入ってからがスタートだということを意識してもらうことが大事になります。

そして、会員をある程度自由にしてあげてください。そうすることで、あなたのオンラインサロン自体が大きな広がりを見せることができます。

オンラインサロンのコンテンツ

コンテンツというのは、つまりサービス提供する内容ということです。

大きく次の5つの要素が入っているとサービス価値として高くなります。

もちろん、全て入れることができればいいですが、場合によっては全ての要素を入れるのは難しい場合もあると思います。

そういう場合は、次の5つの要素の中で自分がどの部分に一番力を入れるのかを明確にしてみてください。

  1. 学び:足りない知識や経験を補填できる
  2. 目標:その場で何をするかを決めてもらう
  3. 仲間:一緒に切磋琢磨する仲間を決める
  4. ロールモデル:なりたい将来像やお手本を想定する
  5. ペースメーカー:いつまでに何をどこまで行うかという締め切りを設けてみる

これらの要素を踏まえてオンラインサロンのコンテンツ制作をしてみてください。

オンラインサロンを提供する主なプラットフォーム

どのようなプラットフォームでオンラインサロンを運営するかによってサービス価値は全く変わってきます。

主に次のようなプラットフォームでサービス提供をすることができます。

  • Facebookグループ
  • LINEグループ
  • チャットワーク
  • Discord
  • Slack
  • G suite
  • Teachable

Facebookグループ

Facebookグループは多くの方がオンラインサロン運営で利用しているプラットフォームです。理由としては無料で使えるということと、実名顔出しが基本なので、利用者の信頼を担保することができるというメリットがあります。

ただ、デメリットとしては、コンテンツ提供をするプラットフォームとしてはそれほど優れているとは言えないという点です。基本的にタイムライン形式なので、古いコンテンツが下に流れていってしまいます。

過去のコンテンツを遡るのに時間がかかるので、タイムリーな情報にリーチさせるオンラインサロン以外はそれほど有効とは言えません。

LINEグループ

LINEは多くの方が利用しているので利用しやすいですし無料で使えるというメリットはありますが、あまりに人数が多くなるとLINEが常に通知されるので、LINEをメインコミュニケーションツールとして使っている人は邪魔になる可能性があります。

それに、Facebook以上に過去の情報にリーチしづらいですから、タイムリーな情報提供以外でコンテンツ配信する場合はやはり使いづらいプラットフォームといえます。

チャットワーク

チャットワークは、ビジネスグループを作ることで、個々のコミュニケーションも取りやすいですし、過去のデータを検索することもできるので非常に優れています。

個別のコミュニケーションを取るサービスを運営しているのであれば、チャットワークはとてもオススメできます。

Discord(ディスコード)

Dscordは、キングコングの西野さんがオンラインサロン運営で利用しているということで有名なアプリです。

元々エンジニアがコミュニケーションツールとして利用していましたが、最近では、オンラインサロン運営のプラットフォームとして利用されるようになってきています。

Discordのメリットは、トピックを立てて、そのトピックに関して利用者同士がコミュニケーションを取ることができるということです。

利用者があまりにも多くなってきた場合、運営者が全ての利用者とコミュニケーションを取ることが難しくなりますから、オンラインサロンの利用者同士でコミュニケーションを取ってもらう必要があります。

そのプラットフォームとして優れているということで、最近ではDiscordを使う人が増えているんです。

G suite(ジースイート)

G Suiteは、Googleのビジネス向けサービスとして提供されているプラットフォームです。その中のGoogleグループを利用することで、メーリングリストとして、利用者とコミュニケーションを取ることができます。

基本的にはメールでのやりとりになりますから、メッセージを見たい人だけが見るという点であまり邪魔になりませんからメリットがあります。

ただ、G Suiteは月額課金のサービスですので有料になります。

Teachable(ティーチャブル)

オンラインサロン運営に最も適していてオススメしたいのがTeachableです。Teachableは海外のLMS(ラーニングマネジメントシステム)で、決済から顧客管理、コンテンツ配信まで全てを一元管理することができるとても優れたサービスプラットフォームです。

ただし、こちらも月額課金型のサービスとなりますので有料になります。

有料ですが、Teachableを使えば、顧客管理を自動化できるというメリットがありますので、最もオススメしたいサービスです。

オンラインサロンを運営するための主な決済システム

オンラインサロンを運営する上で最も難しいのは決済システムです。

オススメな決済システムを3つ紹介いたします。

 PayPal(ペイパル)

一番オーソドックスなのはPayPalで月額課金の決済システムを構築することで、PayPalのビジネスプランを利用すれば月額課金型の決済システムを構築することができます。

ただ、決済の解約方法は本人で行ってもらうため、契約方法のわかりやすい解説動画や解説ドキュメントをしっかりと用意しておかないと、解約のやり方がわからないという問い合わせが増えてしまうので注意が必要です。

BASE(ベイス)

BASEは無料でネットショップを作ることができるプラットフォームとして有名ですが、実は月額課金型の決済も可能です。

「定期便」という決済システムを利用することで月額決済システムを構築することができます。

一番簡単に課金システムを作ることができます。

Teachable(ティーチャブル)

決済システムとしても、一番優れているのがTeachableです。StripeやPayPalと連携して、コンテンツ提供と決済システムを連動させることができます。

つまり、決済してもらったら、そのままコンテンツを自動で提供できるということです。

Teachableが優れている点は、もし決済が失敗したり、解約された場合、自動で会員から削除してくれるという点にあります。

他のプラットフォームを使っていた場合、決済とコンテンツ提供が別々なので、手動で解約手続きをする必要が出てしまいます。

これらの作業は、少人数であればそれほど気になりませんが、何百人と増えてきた場合、とても時間を取ってしまいます。

もし、これらのオペレーションを自動化させたいのであれば、Teachableを利用することをオススメします。

最後に

オンラインサロンに必要なリソースを全て紹介しました。

この記事で紹介したことを参考にしてもらえれば、結果が出るオンラインサロンを作れるはずです。

サブスクリプションモデルをあなたのビジネスに取り入れるだけで全くステージが変わるビジネスを運営することができます。

正直、簡単ではありませんがぜひチャレンジしてみてください。

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山田 どうそん
Udemy受講生2万人以上の自動化マーケティング講師。ビジネスはオンラインで完全に自動化させることが最も重要だと思っている。偽の自動化ではなく本物の自動化しか興味がない。Udemy→海外ツールを使ったマーケティングファネル→サブスク。自動化にはこの3つのスキルが重要でそれ以外のスキルは不要。何より優先すべきは時間。